「Matrox」の版間の差分

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'''Matrox'''(読み:まとろっくす)とは、カナダに本拠地を構える企業である。
 
'''Matrox'''(読み:まとろっくす)とは、カナダに本拠地を構える企業である。
  
主に[[ビデオカード]]を製造している。昔は自前で[[GPU]]から製造していた。[[アナログVGA]]が主流だったころは圧倒的に鮮明な画像で[[パソコン]]の世界でも一斉を風靡した。ただ性能そっちのけで画質一辺倒であったため[[GPU]]の性能競争が激化するとパソコン界隈では使われなくなった。
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== 概要 ==
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主に[[ビデオカード]]を製造している。昔は自前で[[GPU]]から製造していた。[[アナログVGA]]が主流だったころは圧倒的に鮮明な画像で[[パソコン]]の世界でも一斉を風靡した。ただ性能そっちのけで画質一辺倒であったため[[GPU]]の性能競争が激化すると[[パソコン]]界隈では使われなくなった。
  
その後は業務用にかじを切り、最近では[[AMD]]や[[NVIDIA]]の[[ワークステーション]]向け[[GPU]]を[[デジタルサイネージ]]向けに[[魔改造]]した製品を作っている。これは[[AMD]]の[[FirePro]]や[[NVIDIA]]の[[Quadro]]をベースに「framelock」という機能を追加したもので、複数枚の[[ビデオカード]]を搭載した際にそれぞれを専用ケーブルで接続することで[[ディスプレイ]]間の[[リフレッシュレート]]を同期させることができる。
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その後は業務用にかじ切っている。
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== 自社GPU ==
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密かに自社製品の製造も続けており、主に「[[サーバー]]の[[オンボードGPU]]」として利用されている。[[インテル]]の[[内蔵GPU]]までもが「[[アナログVGA]]非対応」になった関係で、今なおアナログVGAに対応するMatrox製品には一定の需要があるようだ。
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== 他社GPUの魔改造品 ==
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また、最近では[[AMD]]や[[NVIDIA]]の[[ワークステーション]]向け[[GPU]]を[[デジタルサイネージ]]向けに[[魔改造]]した製品も作っている。これは[[AMD]]の[[FirePro]]や[[NVIDIA]]の[[Quadro]]をベースに「framelock」という機能を追加したもので、複数枚の[[ビデオカード]]を搭載した際にそれぞれを専用ケーブルで接続することで[[ディスプレイ]]間の[[リフレッシュレート]]を同期させることができる。
  
 
また、[[デバイスドライバ]]で[[ベゼル]]管理もできるようになっている。
 
また、[[デバイスドライバ]]で[[ベゼル]]管理もできるようになっている。
  
ハードウェア的にもパソコン用とは異なり「24時間運用が可能」となっている。つまり頑丈な部品を採用している。
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ハードウェア的にも「24時間運用が可能」とうたっている。
  
「16枚のディスプレイを並べて巨大な1画面」といった業務用ではMatroxしか選択肢はないと思って間違いない。
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「16枚のディスプレイを並べて巨大な1画面」「壁一面の巨大なデジタルサイネージ」といった業務用ではMatroxしか選択肢はないと思って間違いない。
  
 
しぶとい。
 
しぶとい。
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== 主な製品 ==
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* [[Matrox G200]] = 1998年発売。2021年現在も現役。

2021年6月16日 (水) 02:52時点における最新版

Matrox(読み:まとろっくす)とは、カナダに本拠地を構える企業である。

概要[編集 | ソースを編集]

主にビデオカードを製造している。昔は自前でGPUから製造していた。アナログVGAが主流だったころは圧倒的に鮮明な画像でパソコンの世界でも一斉を風靡した。ただ性能そっちのけで画質一辺倒であったためGPUの性能競争が激化するとパソコン界隈では使われなくなった。

その後は業務用にかじ切っている。

自社GPU[編集 | ソースを編集]

密かに自社製品の製造も続けており、主に「サーバーオンボードGPU」として利用されている。インテル内蔵GPUまでもが「アナログVGA非対応」になった関係で、今なおアナログVGAに対応するMatrox製品には一定の需要があるようだ。

他社GPUの魔改造品[編集 | ソースを編集]

また、最近ではAMDNVIDIAワークステーション向けGPUデジタルサイネージ向けに魔改造した製品も作っている。これはAMDFireProNVIDIAQuadroをベースに「framelock」という機能を追加したもので、複数枚のビデオカードを搭載した際にそれぞれを専用ケーブルで接続することでディスプレイ間のリフレッシュレートを同期させることができる。

また、デバイスドライバベゼル管理もできるようになっている。

ハードウェア的にも「24時間運用が可能」とうたっている。

「16枚のディスプレイを並べて巨大な1画面」「壁一面の巨大なデジタルサイネージ」といった業務用ではMatroxしか選択肢はないと思って間違いない。

しぶとい。

主な製品[編集 | ソースを編集]

  • Matrox G200 = 1998年発売。2021年現在も現役。