「.NET 5」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
imported>Administrator
(ページの作成:「'''.NET 5'''とは、2019年5月6日(米国時間)に発表された.NET Coreの新しい名称である。 ==概要== 現在の.NETは、 * Windows依…」)
 
imported>Administrator
2行目: 2行目:
 
==概要==
 
==概要==
 
現在の[[.NET]]は、
 
現在の[[.NET]]は、
 
 
* [[Windows]]依存の色濃い「.NET 4.x」
 
* [[Windows]]依存の色濃い「.NET 4.x」
 
* マルチプラットフォームな「.NET Core」
 
* マルチプラットフォームな「.NET Core」
 
 
という二本立てだが、 今後は「ひとつの.NET」しかなくなり、[[Windows]]、[[Linux]]、[[macOS]]、[[iOS]]、[[Android]]、[[tvOS]]、[[watchOS]]、[[WebAssembly]]などをターゲットにすることができるようになるという。
 
という二本立てだが、 今後は「ひとつの.NET」しかなくなり、[[Windows]]、[[Linux]]、[[macOS]]、[[iOS]]、[[Android]]、[[tvOS]]、[[watchOS]]、[[WebAssembly]]などをターゲットにすることができるようになるという。
  
また.NET 5では[[Java]]、[[Objective-C]]、[[Swift]]との相互運用機能が追加サポートされるという。 これは[[Xamarin]]による[[Android]]と[[iOS]]向けのアプリ開発を強く意識したものだ。
+
また.NET 5では[[Java]]、[[Objective-C]]、[[Swift]]との相互運用機能が追加サポートされるという。 これは[[Xamarin]]による[[Android]]と[[iOS]]向けのアプリ開発を強く意識したものだろう。
  
さらに、[[LLVM]]を利用した[[AOTコンパイラ]]も実装されるという。 これにより[[C#]]で[[C++]]にも負けない高速な[[ネイティブコード]]を出力できたり、[[ASP .NET Core]]のページを[[WebAssembly]]で配信できたりする機能も実現するという。
+
さらに、[[LLVM]]を利用した[[AOTコンパイラ]]も実装されるという。これにより[[C#]]で[[C++]]にも負けない高速な[[ネイティブコード]]を出力できたり、[[ASP .NET Core]]のページを[[WebAssembly]]で配信できたりする機能も実現するという。
  
 
== 備考 ==
 
== 備考 ==
18行目: 16行目:
  
 
このため既存の[[Windows]]環境下では正常に動いてしまい発見できない互換性問題に直面する可能性が非常に高い。 C#をメインにしている[[IT企業]]や[[プログラマー]]は今から「[[Visual Studio for Mac]]縛り」での訓練、および[[Mac]]および[[.NET Core]]上での古い[[ソースコード]]の動作検証・移植作業しておかないと大変なことになるでしょう。
 
このため既存の[[Windows]]環境下では正常に動いてしまい発見できない互換性問題に直面する可能性が非常に高い。 C#をメインにしている[[IT企業]]や[[プログラマー]]は今から「[[Visual Studio for Mac]]縛り」での訓練、および[[Mac]]および[[.NET Core]]上での古い[[ソースコード]]の動作検証・移植作業しておかないと大変なことになるでしょう。
 +
 
==関連項目==
 
==関連項目==
 
+
* [[.NET Core]]
*[[.NET Core]]
 
  
 
==外部リンク==
 
==外部リンク==
 
+
* https://devblogs.microsoft.com/dotnet/introducing-net-5/
*https://devblogs.microsoft.com/dotnet/introducing-net-5/
 

2019年5月8日 (水) 02:52時点における版

.NET 5とは、2019年5月6日(米国時間)に発表された.NET Coreの新しい名称である。

概要

現在の.NETは、

  • Windows依存の色濃い「.NET 4.x」
  • マルチプラットフォームな「.NET Core」

という二本立てだが、 今後は「ひとつの.NET」しかなくなり、WindowsLinuxmacOSiOSAndroidtvOSwatchOSWebAssemblyなどをターゲットにすることができるようになるという。

また.NET 5ではJavaObjective-CSwiftとの相互運用機能が追加サポートされるという。 これはXamarinによるAndroidiOS向けのアプリ開発を強く意識したものだろう。

さらに、LLVMを利用したAOTコンパイラも実装されるという。これによりC#C++にも負けない高速なネイティブコードを出力できたり、ASP .NET CoreのページをWebAssemblyで配信できたりする機能も実現するという。

備考

.NET 5のプレビュー版のリリースは2020年初頭、正式リリースは2020年11月になる予定だそうだ。

まだプレビュー版公開まで1年もある状況で.NET 5が発表されたのは「.NET 4系の廃止」が非常にインパクトの大きいものだからであろう。OSでいえばWindows 98Windows MEからWindows XP(Windows NT系)に強制移行が決定したくらいのインパクトの大きさである。

このため既存のWindows環境下では正常に動いてしまい発見できない互換性問題に直面する可能性が非常に高い。 C#をメインにしているIT企業プログラマーは今から「Visual Studio for Mac縛り」での訓練、およびMacおよび.NET Core上での古いソースコードの動作検証・移植作業しておかないと大変なことになるでしょう。

関連項目

外部リンク