YouTube

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YouTube(読み:ゆーちゅーぶ)とは、 Googleが提供する世界最大の動画共有サービス。Youは「あなた」、Tubeは「ブラウン管」という意味である。

2005年12月に提供が開始された動画共有サイトの名称である。

2006年にグーグル社に買収された。

日本語版は2007年に開始した。

概要[編集 | ソースを編集]

2019年5月現在、毎分500時間もの動画がアップロードされている。

機能[編集 | ソースを編集]

動画の検索機能、高評価、低評価や、お気に入りの動画をプレイリストに保存するなどの機能が備わっている。ログインしていなくても動画の視聴自体は可能だが、チャンネル登録や高評価・低評価などにはGoogle アカウントが必要、さらにコメントや動画のアップロードなどにはそのアカウントでYouTubeチャンネルを作成する必要がある。

評価[編集 | ソースを編集]

動画に対して高評価・低評価を行うことができる。高評価・低評価数は公開され、高評価が多いとおすすめに表示されやすいこともある。高評価・低評価数を非公開にすることもできる。

検索[編集 | ソースを編集]

YouTubeの動画を検索することができる。Google 検索と違い、一部を除き検索演算子は使用できない。動画だけでなく、再生リストやチャンネルを検索することもできる。


サービス[編集 | ソースを編集]

ここではYouTubeが提供している音楽配信サービスや子供向け動画サービスなど、さまざまなサービスを紹介する。

YouTube Kids[編集 | ソースを編集]

子供向け動画サービス。動画はファミリー向け動画のみが表示されるようにかなり厳選されており、画面スタイルも子供に親しみやすいように変更されている。また、プレイリストへの動画保存、高評価や低評価などの機能は使用できない。そのため、YouTube Kidsだけでは利用者の視聴欲求を満たせないことがあった。

YouTube Music[編集 | ソースを編集]


問題・不満点[編集 | ソースを編集]


著作権問題[編集 | ソースを編集]

YouTubeのサービスが始まった当初は違法アップロードされた映画やアニメなどばかりであった。現在も自動削除を回避する「枠」を付けた違法アップロードされた映画やアニメだらけである。違法動画の申請フォームも面倒な仕様となっている。YouTubeトップページの急上昇ランキングに登場しても放置。YouTubeの運営は基本的に違法動画を削除する気はないものと思われる。

Content ID[編集 | ソースを編集]

音楽や映像の著作権者はContent IDというシステムを利用することで簡単に自分のコンテンツのコピーを検出し管理できる。音声の場合はピッチなどの加工、映像の場合は画質の変更や左右の反転などを行なっていても検出されることがある。コピーが検出された場合は、動画を削除・ブロックするか、動画に広告を掲載し収益化するか、動画の再生に関する統計を追跡するか3つの選択肢を選ぶことができる。大半のクリエイターは「収益化する」を選ぶ。

不快なコメント[編集 | ソースを編集]

2020年ごろ、コメント欄の返信で、関係ない宣伝・売名や、東日本大震災の被災者・新型コロナウイルスの感染者などに対しての誹謗中傷など、非常識なコメントをする人が見かけられることがあった。2021年5月ごろには、トップYouTuberのコメント欄はいつも荒れていた。違法サイトやアダルトサイトへの誘導をするBotも見かけられる。この騒動は、一部の種類の荒らしは減ったものの、2021年8月現在も続いている。

また、YouTuberによっては特定の単語が含まれているコメントを掲示しないようにしている。そういったクリエイターの動画にはコメントをわざと読みにくくして、フィルタを回避している。(例、「こ!ん、に>ち#は」)

報告(通報)しても対処されないこともある。しかし、英語のスパムであれば対処されることがあるため、YouTubeは日本でのネット文化が理解できていないのか、YouTubeのチームに日本語で対応できるサポーターがいないのだと思われる。なお、YouTubeはコメント欄の上部に「良識あるコメントを心掛け、コミュニティガイドラインに準拠するようにしましょう。」と注意書きを記載している。

不快な広告[編集 | ソースを編集]

2020年3月頃から、一部のユーザーに「漫画動画広告」と呼ばれる胡散臭いサプリメントやクリームの広告が表示されることが増えている。このような広告には、性的な表現や、差別的な表現があることが多く、不快と感じる人が多い。特に、ある身体的特徴の人を傷つけるような表現が使われていた広告には、署名活動まで行われたくらいだ。

また、「エバーテイル」というポケモン風でグロテスクかつホラーな内容のゲーム画面の広告があったりする。しかし、実際のゲームは普通のファンタジーRPG。これは、「キヨ。」や「もこうの実況」などの有名実況者にも取り扱われたくらいだ。また、「クソゲーパトロール猫」といういわゆる「クソゲー」を特集して紹介するYouTuberにも取り上げられた。

原因不明の収益化停止[編集 | ソースを編集]

2019年、YouTubeでは合成音声を使用した価値やオリジナリティのない動画が問題視されていた。そこでYouTubeはそういった動画に対して一斉収益化停止を行った。しかし、合成音声を使用している解説や実況動画や、普通の実況YouTuberなど関係ないYouTuberに影響を及ぼすことがあった。

2019年6月5日、「のばまんゲームス」という当時4.5万人程度のYouTuberが収益化を停止された。本人はこれからもペースを落として投稿していくと述べたが、その後@TeamYouTubeというアカウントに問い合わせるといいという情報を入手。6月10日、オープニングやエンディングが影響を及ぼしているのではないか質問した。明確な回答は得られなかったがその後収益化が復活した。

「子供向けコンテンツ」[編集 | ソースを編集]

2019年9月、YouTubeはCOPPA(米児童オンラインプライバシー保護法)に違反したとして、FTC(米連邦取引委員会)から訴訟を受け、1億7000万ドル(日本円にして180億円)の和解金を支払った。

具体的には、YouTubeは13歳未満の利用者の個人情報を収集した。COPPAは13歳未満の子どもの個人情報を親の同意なしで収集することを禁止している。

YouTubeは、利用者の個人情報(主に閲覧履歴)を収集し、ユーザーにカスタマイズされた広告を表示しているため、COPPAに遵守するために13歳未満のユーザーの登録・利用を禁止している。また、YouTubeはYouTubeのファミリー向けの動画を切り出した「YouTube Kids」アプリを開発した。

しかし、YouTubeのルールを知っていない保護者も多いため、13歳未満なのにYouTubeを視聴している子どもも多い。それが原因かと思われる。

しかし、この訴訟には疑問がある。「YouTubeが悪いのではなく、親が悪いのでは」と思われることもある。

そこで、YouTubeは2019年12月10日から新しく利用規約を更新すると発表した。規約が更新された後は、クリエイターの所在地に関係なく、新しく動画をアップロードする際に、クリエイターは子供向けか、そうでないのか宣言する必要がある。子供向けと宣言した場合、視聴者の興味にあった広告が表示できなくなるため、収益が60〜90%下がる。また、コメント、ミニプレイヤーでの再生、プレイリストへの保存などの多くの機能が使用できなくなる。YouTube Kidsへの移行をうながすダイアログが表示されることもある。

Googleは、ヘルプセンターにて「子供向け」かどうかを判断するには、以下のような要素を考慮するようにアナウンスしている。

  • 動画のテーマ(例えば、未就学児向けの教育コンテンツ)
  • 子供のユーザーを想定して制作されたコンテンツであるか。また、実際にその動画を子供が視聴しているか
  • 動画に子役や子供のモデルが含まれているか
  • アニメや漫画の登場人物など、子供の興味を引くようなキャラクター、有名人、おもちゃが含まれているか
  • 動画で使用されている言葉や表現は、子供の視聴者が理解できることを想定しているか
  • ごっこ遊びや、簡単な曲やゲームなど、子供の興味を引くアクティビティが含まれているか
  • 子供向けの物語、詩、音楽が含まれているか
  • 動画の視聴者に関する経験的証拠など、動画の視聴者を決定するために役に立つその他の情報
  • 動画を視聴させたい対象は誰であるか

この方針に対して次のような疑問点や懸念点があるため、一部のユーザーからはYouTubeが非現実的なことをしていると批判している。しかし、もともとはFTCが原因でYouTubeがこのような処置をとったため、FTCを批判しているユーザーもいる。なぜなら、COPPAはYouTubeが存在しない頃(1998年)にできた法律で、YouTubeやその他のサービスのビジネスを考慮していない。この20年間で現在のインターネット文化は大きく変わってきた。現代の文化に応じた法律を適用すべきだ、という意見もある。

  1. クリエイターの責任 YouTubeは、クリエイターがどの年齢の視聴者が見るかクリエイターの主観だけで決まるわけではないにもかかわらず、YouTubeはクリエイターに切り分けの責任を一方的に負わせている。
  2. 性的な表現 性的な表現が含まれているし、同時にアニメのキャラクターなどが含まれている場合、どちらに分類したらいいのかわからない。
  3. YouTubeの無責任な対応 子供向けかどうか間違って分類した場合、YouTube上でなんらかの処置が取られることもあるし、法的手段が取られる可能性もある。YouTubeは「法的な助言は提供できないため、皆さまのコンテンツが子供向けかどうかを判断することはできません。判断は以上の要素を元に皆さまに委ねられることになりますが、法令に従えるように可能な限りサポートします。ヘルプセンターを確認いただき、それでも判断がつかない場合は、必要に応じて弁護士にご相談ください。」と説明している。しかし、とあるSNS専門の弁護士は、自身のYouTubeチャンネル上で「自分でも意味がわからない」と発表している。
  4. 子供向けと大人向けの区別 日本のトップYouTuberの中には大人向けと指定した場合でも、子供が視聴することもある。そうすると、クリエイターがいくら大人向けの動画を作った場合でも、子供のファンが視聴してくるので、チャンネル自体を子供向けと設定しざるを得なくなる。

この規約が適用されないために、署名活動まで行われていたが、2019年12月10日、正式にこの規約が適用された。


バグ・不具合[編集 | ソースを編集]

2021年7月26日現在、以下の不具合が確認されている。

  • 一部のチャンネルの動画に表示される「拍手を送る」の文字が「Thanks」に置き換わる。
  • 非公開または限定公開の動画を視聴した場合、直前に視聴した動画と同じハッシュタグが表示される。

関連項目[編集 | ソースを編集]