アイバン・エドワード・サザランド

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アイバン・エドワード・サザランド(Ivan Edward Sutherland)とは、コンピューターグラフィックスの世界における神、いわゆるゴッドである。

1963年にサザランドが発表したSketchpadコンピューターグラフィックスの始まりであり、ペイントソフトの始まりであり、GUIの始まりであるとされる。

経歴

1963年

MITの研究者であったサザランドが博士論文の一環としてSketchpadを開発。

Sketchpadは、ディスプレイ装置に画像を映し出した世界最初のコンピューターグラフィックスであり、線分や円を描くことのできる世界最初のペイントソフトCAD)であり、また操作を画面上で対話的に行う世界最初のGUIであるとされる。

1965年~

ハーバード大学で電気工学の準教授に就任。

1967年

ダニー・コーエンとともにフライトシミュレーターを開発していたところ、その途中で線分クリッピングの画期的なアルゴリズムであるコーエン・サザランド・アルゴリズムを開発してしまう。

[1]

1968年

ボブ・スプロールとともに世界最初のバーチャルリアリティ(Virtual Reality, VR)と拡張現実(Augmented Reality, AR)を実現したヘッドマウントディスプレイ (HMD)を開発してしまう。このシステムは「The Sword of Damocles」と名付けられた。

1968年~

ユタ大学の教授に就任。後継者の育成に励み、後にCG界のスーパースターとなる人物を次々と誕生させる。

主な教え子

1968年

デービッド・C・エバンスとともにエバンスサザランド社(Evans and Sutherland Computer Corporation、NASDAQ:ESCC)を設立。後のCG関連企業の重鎮となる人物を次々と誕生させた。なお、ほとんどがユタ大学時代の教え子でもある。

主な従業員

また同社は1993年にナムコから発売されたアーケードゲーム基板である「SYSTEM22」の設計を行ったことでも知られている。いわゆるリッジレーサーである。

受賞歴

  • 1986年 - IEEE Emanuel R. Piore Award
  • 1988年 - チューリング賞
  • 1993年 - ACMソフトウェアシステム賞
  • 1994年 - EFF Pioneer Award(電子フロンティア財団)
  • 1994年 - Association for Computing Machinery フェロー
  • 1998年 - IEEE フォン・ノイマンメダル
  • 2005年 - コンピュータ歴史博物館フェロー
  • 2012年 - 京都賞先端技術部門

関連項目

参考文献

  1. Principles of Interactive Computer Graphics p.124 and p.252, by Bob Sproull and William M. Newman, 1973, McGraw–Hill Education, International edition, ISBN 0-07-085535-8