ユリウス通日

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ユリウス通日(読み:ゆりうすつうじつ、英語:Julian Date、略称:JD)とは、グリニッジにおける紀元前4713年1月1日12時0分0秒(正午)を起算日とする日付の表し方(通称:カレンダー)である。

例えば、2024年3月28日20:16(JST)のユリウス通日を計算すると、2460398.344456になる。

概要[編集 | ソースを編集]

ユリウス通日は主に国際天文学連合が日付を表すのに用いている数字で、天文学や考古学などで使われている暦である。

ユリウス通日の起算日である紀元前4713年1月1日12時0分0秒はユリウス日(Julian Day)という。

ユリウス通日は日付(年月日)の表し方であり、時刻(時分秒)は考慮されていない。 強引に時刻を表現する場合は実数を用いる。

遥か昔、リソースの乏しいコンピューターでユリウス通日を利用するにはあまりに桁が大きすぎるという理由で、コンピューターの世界ではユリウス通日から2400000.5日を差し引き、1858年11月17日0時0分0秒を新たな起算日とする修正ユリウス通日が主に用いられている。

なお、現在ではパソコンでも楽勝でユリウス通日を扱えるが、「これコンピューターかよ」と思うくらいペラペラのシート状のマイコンなどが使われているいわゆる「組み込み」の世界では今なお修正ユリウス通日が使われているという。

比較[編集 | ソースを編集]

世の中には様々な暦があるが、ユリウス通日を軸に語られることが多い。

名称(英語) 名称(略) 名称(日本語) 起算日 計算式 備考
Julian Date JD ユリウス通日 紀元前4713年1月1日
12時0分0秒
Julian Day Number JDN 紀元前4713年1月1日
0時0分0秒
JDN = floor(JD) floor(x)は、床関数で、x以下の最大の整数を表す
Reduced Julian Date RJD 西暦1858年11月17日
12時0分0秒
RJD = JD − 2400000
Modified Julian Date MJD 修正ユリウス通日 西暦1858年11月17日
0時0分0秒
MJD = JD − 2400000.5
旧 Truncated Julian Date TJD 西暦1968年5月24日
0時0分0秒
TJD = JD − 2440000.5 アメリカ航空宇宙局(NASA)が定義、使っていた暦。
新 Truncated Julian Date TJD 西暦1995年11月10日
0時0分0秒
TJD = (JD − 0.5) mod 10000 アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が再定義した暦。新旧どちらもTJDという名称で紛らわしい。
Unix Time UNIX時間 西暦1970年1月1日
0時0分0秒
UT = (JD − 2440587.5) * 86400 UNIXで使われている時間表現。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]