SIM2030

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SIM2030とは、2013年に熊本県庁職員の自主活動グループ「くまもとSMILEネット」が開発した自治体経営シミュレーションゲームである。

概要[編集 | ソースを編集]

ある架空都市を舞台に、2015年から2030年までの5年ごとに発生する様々な課題に対して、6人1グループ、それぞれが6つの部の部長に就任し、制限時間がある中で、対話による選択や判断を行っていく。

自治体運営の根幹となる財政運営について、限られた時間や予算の中で、外部への説明まで求められる実務に近いかたちで疑似体験できるとされている。

熊本オリジナルバージョンでは「架空の都市」を舞台にしているが、北海道や千葉などでは「実在の都市」「実在の事業」に置き換えたカスタムバージョンも次々と作られている。

名称はシムシティインスパイヤしたものだという。

ゲームの流れ[編集 | ソースを編集]

  • 6名1グループで行い、1グループにつき1名の監査役がつく。
  • 6名はそれぞれが架空都市の6つの部(総務、規格、保健福祉、商工、農政、土木)の部長に就任する
  • 各部に予算(義務的経費)と1枚1億円の事業カード(裁量的経費)が配られる。
  • ゲームの開始年は2015年、5年を1ターンとして2030年までゲームを行う。
  • 5年毎に人口減少により税収が1億円ずつ下がり、高齢化により社会保障費が1億円ずつ増加するため、毎ターン2億円分の費用を市として捻出しなければならない。
  • 5年毎に市には「課題」が発生する。課題に対して、他の部長と対話し「市としての判断」を下し、場合によっては財源を確保しなければならない。
  • よって、毎ターン2億円とプラスアルファの費用を捻出するため、事業カード(裁量的経費)を何枚か廃止する必要がある。
  • 制限時間内に判断を下し、廃止した事業に伴う対応策などを監査役に十分な説明(住民説明)ができなければ、その費用は赤字債(借金)で対応することとなる。
  • 赤字債が5億円以上になると財政破綻(ゲームオーバー)となる。