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2014年2月14日 (金) 02:25時点における版
Mantle(読み:まんとる)とは、AMDが発表したゲーム向けの低レベルなAPIである。
概要
MantleはAMDが2013年9月27日に米国ハワイで開催した技術説明会「GPU 14 Tech Day」で発表されたもので、大雑把に言うとOpenGLやDirect3Dと同様(競合)する3D専用API群である。イメージとしては遥か昔Direct3Dに次々と駆逐されたPowerVRのSuper Graphics LibraryやVoodooのGlideなどとほぼ同じ発想である。
なぜ今更そんなものを出してきたかというと、RadeonがPlayStation 4やXbox Oneと言った家庭用ゲーム機を制圧・統治したためだという。Mantleは上記の家庭用ゲーム機たちに共通するAPIを整備し、かつPCでも同様に使えるようにしようという発想である。つまり「Mantleを使えば家庭用ゲーム機からPCへの移植が捗る」とAMDは主張している。
速度
OpenGLのようにCADからゲームまで幅広くサポートする汎用的な作りではなく、Mantleはあくまでもゲームに特化しているため、AMDの発表した公称値では競合するOpenGLやDirect3Dの9倍もの速度を安定して叩き出せるという。
互換性
いわゆる初期化ルーチンなどは汎用性がないが、シェーディング言語にはHLSLをベースに魔改造したものを採用しているため移植性もそんなに悪くないという。
その他
当然のようにNVIDIAのGPUでは使えない。ただしAMDは「技術的には他社製品でも利用可能であり、要望があれば他社にも技術提供する」と述べている。