MySQL Connector/NET
MySQL Connector/NETとは、.NETアプリからMySQLデータベースサーバーに接続するためのADO.NETプロバイダである。
目次
インストール
通常
- mysql-connector-net-version-noinstall.zip をダウンロードする。
http://www.mysql.com/downloads/connector/net/#downloads
- ダウンロードしたファイルを展開する。
$ unzip mysql-connector-net-version-noinstall.zip -d mysql-connector-net-version-noinstall
- 展開したディレクトリの中からmysql.data.dllファイルを探し出し、Monoで作ったアプリのインストールフォルダにコピーする。
$ find . -name mysql.data.dll
./v4/mysql.data.dll
./v2/mysql.data.dll
2012年3月5日時点で最新バージョンとなっていたmysql-connector-net-6.4.4-noinstall.zipの中には、v2/mysql.data.dllとv4/mysql.data.dllの2個あったが、名前から推測するに、たぶん.NET Framework 2.0と4.0用だと思うので、とりあえずv4/mysql.data.dllを入れてみた。
GACに登録しておく場合
Connector/NET コンポーネントを、gacutil コマンドで Global Assembly Cache に登録する :
$ gacutil /i MySql.Data.dll
Installed mysql.data.dll into the gac (/opt/novell/mono/lib/mono/gac)
インストールが完了すれば、Connector/NET コンポーネントとコンパイルされたアプリケーションは以後変更する必要はありません。しかし、アプリケーションをコンパイルする際、-r:MySqlData.dll コマンドライン オプションを使用して Connector/NET コンポーネントを確実に含むようにしてください。
ConnectionString
ConnectionStringの設定例を示す。
ConnectionStringに設定する項目名は宗教上の理由および政治上の理由により、同じ意味の異なる語句が大量に存在しており非常に紛らわしい。最新でもなく全てを網羅しているわけでもないのでMySQL公式サイト上のマニュアルを見るのが一番確実だが現在は英文しか用意されていないという[1]。
標準的な設定
MySQLサーバーの設定をいじってポート番号を変えてある場合はポート番号を明示する。 Portを省略するとMySQLデフォルトの3306番ポートが使用される。
Server=サーバーアドレス;Database=データベース名;Uid=ユーザー名;Pwd=パスワード;Port=ポート番号;
接続先サーバーの指定
- Host
- Server
- Data Source
- DataSource
- Address
- Addr
- Network Address
デフォルト値は「localhost」。
接続先サーバーに「localhost」が指定されており、かつUNIX上のMonoで動いている場合は、BSDソケット(TCP/IP)ではなくUNIXソケット(プロセス間通信)を使おうと試みる。
Server=サーバーアドレス;
接続先サーバーをアンパサンド(&)で区切りで複数指定すると、すべてをレプリケーションサーバー(スレーブ)として自動的に負荷分散してくれる。なおMySQLはマスター・スレーブな非同期レプリケーションが大前提であり、アンパサンドで繋ぐ書き方は複数のスレーブサーバーを列挙する書き方なので、こいつに対してINSERT/UPDATE/DELETEなどの書き込みに使ってはいけない。あくまでSELECT専用。別途マスターサーバーを指定したConnectionStringを用意しておくこと。
Server=サーバーアドレス1 & サーバーアドレス2 & サーバーアドレス3;