ウインドウマネージャー
ウィンドウマネージャーとは、GUIにおいてウインドウの「外観」を管理するソフトウェアのことです。
ウインドウマネージャーは、タイトルバーやウインドウ枠を表示し、タイトルバーをつまんだ状態でドラッグすればウインドウが移動され、ウインドウ枠をつまんだ状態でドラッグすればウインドウの大きさを変更できるなどの機能を提供するものです。
大雑把にいえば「見た目」だけを提供するものです。
X11
X11のウインドウマネージャーは「ウインドウの中身」には一切関与しません。またウインドウの「親子関係」も管理しません。つまりアプリ間では縦の繋がりも横の繋がりもありません。
さらにWindowsやmacOSでいう「デスクトップ」という概念もありません。X11でこれらの「デスクトップ」を再現するには別途デスクトップ環境(デスクトップマネージャー)を使用する必要があります。
このため、あるアプリとあるアプリが同じ画面内に表示こそされていても、その中身は「別のパソコンで動いているプロセス」くらい疎遠という状態になっています。これが「アプリ間でのコピペ」を難しくしている原因です。
一体型
WindowsやmacOSやBTRONなどではウインドウマネージャーとデスクトップマネージャーは一体となっており、デスクトップは全画面を覆う特殊なウインドウ(親ウインドウ)であり、通常のウインドウはその子プロセスとして生成されるという実装が多く見受けられます。