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− | 低所得者はお金が無いからといって、低価格スマホには手を出さない。 | + | 低所得者はお金が無いからといって、低価格スマホには手を出さない。 なぜなら低価格スマホは性能的に使い物にならないことを知っているからだ。 |
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− | 「みんな低価格スマホを買って惨めな思いをするぐらいなら、フィーチャーフォン(スマホではない携帯電話機)を使っている方がいいと考えている」 | + | 「みんな低価格スマホを買って惨めな思いをするぐらいなら、フィーチャーフォン(スマホではない携帯電話機)を使っている方がいいと考えている」 [1] |
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
* [[FinTech]] | * [[FinTech]] | ||
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− | + | * http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/061500148/060300068/?rt=nocnt | |
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2019年11月2日 (土) 12:33時点における最新版
PayJoy(読み:ぺいじょい)とは、米国シリコンバレーに拠点を置くスマホ購入専門のローン会社である。いわゆるFinTechと呼ばれる企業のひとつである。
概要[編集 | ソースを編集]
携帯電話事業者(キャリア)が提供するスマホの割賦販売を利用できるのは、クレジットカードの利用履歴などを基に算出した「FICOスコア」が高い消費者だけである。しかし米国ではクレジットカードで過去に一度も事故っていない人を探すほうが難しいレベルなので意外と審査が通らないことが多い。
そこでPayJoyではキャリアが上級国民しか相手にしないことに目をつけ、FICOスコアが低い一般国民を相手にローンでスマホを売るビジネスを始めた。
融資の条件はPayJoyが開発した「PayJoy Lock」というソフトウエアをスマホにインストールすること。返済が滞った場合はこのソフトがスマホを利用できなくするので返済へのインセンティブが強く働く。PayJoyではこのPayJoy Lockをインストールしたサムスンの最新鋭のGalaxyシリーズを販売している。
経緯[編集 | ソースを編集]
CEOのDoug Ricket氏はPayJoyのサービスが生まれた経緯をこう語る。
「スマホを『Pay as You Go(使った分だけ支払う)』で利用可能にした」
「市場には100~200ドルの低価格スマホが存在するのに、低所得者のスマホ所有率は低いまま。その理由を考えた結果、このサービスが生まれた」。
低所得者はお金が無いからといって、低価格スマホには手を出さない。 なぜなら低価格スマホは性能的に使い物にならないことを知っているからだ。
「みんな低価格スマホを買って惨めな思いをするぐらいなら、フィーチャーフォン(スマホではない携帯電話機)を使っている方がいいと考えている」 [1]
消費者の心理に寄り添うことで、低所得者のスマホ所有率が低い本当の原因が、低所得者向けのショッピングローンが無いことにあると判断して、ハイエンドスマホ専用のショッピングローンを開発したのだという。