「バス幅」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
Administrator (トーク | 投稿記録) |
Administrator (トーク | 投稿記録) |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''バス幅'''とは、[[データ]]を転送するために使用される「[[バス]]」の幅(ビット数)のことを指します。 | '''バス幅'''とは、[[データ]]を転送するために使用される「[[バス]]」の幅(ビット数)のことを指します。 | ||
− | [[コンピューター]]において、[[バス]]は[[データ]]を転送するための情報伝送路であり、[[CPU]]、[[メモリ]]、[[グラフィックスカード]] | + | [[コンピューター]]において、[[バス]]は[[データ]]を転送するための情報伝送路であり、[[CPU]]、[[メモリ]]、[[グラフィックスカード]]などのデバイスが接続されたシステムにおいて、それらの間で[[データ]]を転送するために使用されます。 |
− | + | バス幅は一度に転送できるデータのビット数を決定するためシステムのデータ転送速度に影響を与えます。例えば、バス幅が64ビットであれば一度に64ビットのデータが転送されます。 | |
− | + | 一般的には、バス幅が広いほどより多くのデータを一度に転送できるため高速なデータ転送が可能になります。 | |
+ | ただし、バス幅が広くなるにつれ、それに対応するための処理の複雑さが増大し、結果として[[ハードウェア]]のコストも増大し、さらにあまりに複雑するぎると逆に速度低下を引き起こします。 | ||
+ | |||
+ | そのためバス幅を極端に狭くして代わりにクロック周波数を上げるという手法もあり、なかでもバス幅を極限(1ビット)まで狭めたものは「[[シリアルバス]]」と呼ばれます。[[シリアルバス]]の実装例としては「[[RS-232C]]」や「[[USB]]」、「[[SATA]]」が有名です。 | ||
+ | |||
+ | システムの設計において、必要なデータ転送速度を達成するために最適なバス幅を選択する必要があります。 |
2023年4月5日 (水) 02:15時点における最新版
バス幅とは、データを転送するために使用される「バス」の幅(ビット数)のことを指します。
コンピューターにおいて、バスはデータを転送するための情報伝送路であり、CPU、メモリ、グラフィックスカードなどのデバイスが接続されたシステムにおいて、それらの間でデータを転送するために使用されます。
バス幅は一度に転送できるデータのビット数を決定するためシステムのデータ転送速度に影響を与えます。例えば、バス幅が64ビットであれば一度に64ビットのデータが転送されます。
一般的には、バス幅が広いほどより多くのデータを一度に転送できるため高速なデータ転送が可能になります。 ただし、バス幅が広くなるにつれ、それに対応するための処理の複雑さが増大し、結果としてハードウェアのコストも増大し、さらにあまりに複雑するぎると逆に速度低下を引き起こします。
そのためバス幅を極端に狭くして代わりにクロック周波数を上げるという手法もあり、なかでもバス幅を極限(1ビット)まで狭めたものは「シリアルバス」と呼ばれます。シリアルバスの実装例としては「RS-232C」や「USB」、「SATA」が有名です。
システムの設計において、必要なデータ転送速度を達成するために最適なバス幅を選択する必要があります。