GmailのSMTPを利用してメール送信する

Gmailでは「安全性の低いアプリ」云々で「GoogleアカウントのパスワードでのSMTP認証」が廃止されました。

以前はGoogleアカウントの設定「安全性の低いアプリを許可する」云々というオプションが用意されており、それを有効にすることで再び「GoogleアカウントのパスワードでのSMTP認証」を有効にすることができていましたが、2024年にそれも廃止されました。

代わりに現在は「アプリごとのパスワード」を発行する必要があります。 以下にアプリ名を入力すると「アプリパスワード」が発行されるのでそれをコピペしましょう。

• https://myaccount.google.com/apppasswords

.NET 8.0での実装例

.NET 8.0のSystem.Net.Mail.SmtpClientを使った実装例。 アプリパスワードを利用する以外の変更点はない。

var gmailMailAddress = "";
var gmailAppPassowrd = ""; // これがアプリパスワードに変わった
var fromEmail = gmailMailAddress;
var fromDisplayName = "";
var toEmail = "";

var smtpClient = new SmtpClient("smtp.gmail.com")
{
    // gmailの定番設定
    Port = 587,
    EnableSsl = true,

    // 現在のユーザー資格情報を使用しない。
    // .NETがビッグなお世話をしてくるのを止める。
    UseDefaultCredentials = false,

    // 認証情報
    // パスワードはGmailのパスワードではなく以下で生成したアプリパスワードです。
    // https://myaccount.google.com/apppasswords
    Credentials = new NetworkCredential(gmailMailAddress, gmailAppPassowrd),
};

var mailMessage = new MailMessage
{
    From = new MailAddress(fromEmail, fromDisplayName),
    Subject = subject,
    Body = message
};
mailMessage.IsBodyHtml = false;
mailMessage.To.Add(toEmail);

// 送信
await smtpClient.SendMailAsync(mailMessage);