「コーエー史観」の版間の差分
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'''コーエー史観'''(-しかん)とは、ゲーム製作会社[[コーエー]]が、[[歴史]][[シミュレーションゲーム]]を開発するとともに築き上げた、壮大な歴史観のことである。主に[[日本]]の[[戦国時代]]と、[[中国]] | '''コーエー史観'''(-しかん)とは、ゲーム製作会社[[コーエー]]が、[[歴史]][[シミュレーションゲーム]]を開発するとともに築き上げた、壮大な歴史観のことである。主に[[日本]]の[[戦国時代]]と、[[中国]]および周辺国の[[三国時代 (中国)|三国時代]]と宋時代、そして世界中の中世から[[大航海時代]]、そして[[第二次世界大戦]]などが構築されている。 | ||
== コーエー史観の原因 == | == コーエー史観の原因 == | ||
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=== 中国の三国時代([[三國志]]的史観) === | === 中国の三国時代([[三國志]]的史観) === | ||
*三国鼎立とは[[魏 (三国)|魏]](初代皇帝:[[曹丕]])、蜀([[蜀漢]])(初代皇帝:'''[[劉璋]]''')、[[呉 (三国)|呉]](初代皇帝:'''[[孫翊]]もしくは[[孫匡]]''')が成立した出来事である。 | |||
**え、[[劉備]]と[[孫権]]?孫権は戦死もしくは斬首されて死亡、劉備に至っては劉璋によって滅ぼされましたが何か? | |||
*[[董卓]]と[[袁術]]は、カリスマ性溢れる名君であった。 | *[[董卓]]と[[袁術]]は、カリスマ性溢れる名君であった。 | ||
*[[呂布]]が戦場に来て速攻で裏切った。 | *[[呂布]]が戦場に来て速攻で裏切った。 | ||
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*[[宦官]]が[[虚報|きょほう]]を持っていた。 | *[[宦官]]が[[虚報|きょほう]]を持っていた。 | ||
*諸葛亮は風だけでなく、落雷まで引き起こすことが出来た。 | *諸葛亮は風だけでなく、落雷まで引き起こすことが出来た。 | ||
* | *[[三國志11|糞藝爪覧]]という変わった名前の武将が居た。 | ||
*[[姜維]]はじめとする蜀の武将は、水軍を統率した経験皆無であるにもかかわらず、水軍を率いる能力が高い。 | *[[姜維]]はじめとする蜀の武将は、水軍を統率した経験皆無であるにもかかわらず、水軍を率いる能力が高い。 | ||
*[[黄忠]]や[[厳顔]]、[[司馬懿]]は生まれながらにしてジジイの顔であった(11や13など若い顔がある作品も存在する)。 | *[[黄忠]]や[[厳顔]]、[[司馬懿]]は生まれながらにしてジジイの顔であった(11や13など若い顔がある作品も存在する)。 | ||
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*[[忍者]]武将は政治力が低いので行動力がたまらず、生まれた土地から動けない。 | *[[忍者]]武将は政治力が低いので行動力がたまらず、生まれた土地から動けない。 | ||
*合戦に負けて領国がなくなった場合、大名はどんなに助命嘆願があっても必ず有無を言わさず斬首された。 | *合戦に負けて領国がなくなった場合、大名はどんなに助命嘆願があっても必ず有無を言わさず斬首された。 | ||
*織田家・徳川家・武田家は弱小大名共々早晩滅ぼされる運命であった。 | *大名や城主の行動力が一定量残っていないと、どんなに防御側の兵力が上でも無条件で敗北となる。 | ||
**よって[[ | *'''織田家・徳川家・武田家は弱小大名共々早晩滅ぼされる運命であった。''' | ||
**よって[[三英傑]](さんえいけつ)は存在せず、代わりに存在するのは[[豊臣秀吉]]のみのOne英傑(わんえいけつ)であった。 | |||
*[[足利義輝]]がいつの間にか勢力拡大していた。 | *[[足利義輝]]がいつの間にか勢力拡大していた。 | ||
**なお[[足利義昭]]は義輝の兄扱いな上に義輝より先に死ぬので足利義輝の後を継ぐことはほとんどない。 | **なお[[足利義昭]]は義輝の兄扱いな上に義輝より先に死ぬので足利義輝の後を継ぐことはほとんどない。 | ||
* | *上杉景勝、北条氏政、武田勝頼、毛利輝元の四人は織田信長に降伏するヘタレである。 | ||
**なお、織田信長、徳川家康、長宗我部元親は降伏しないが、死後、信忠、秀忠、盛親が後を継ぐと降伏する。 | |||
;武将風雲録 | ;武将風雲録 | ||
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*鉄甲船は通常の船の2倍ほどの速度を出すことができた。装甲はほとんど無かった。 | *鉄甲船は通常の船の2倍ほどの速度を出すことができた。装甲はほとんど無かった。 | ||
*武将たちは、同じ[[茶器]]を代わる代わる使うことによって連帯感を高め、主君への忠誠心を維持していた。 | *武将たちは、同じ[[茶器]]を代わる代わる使うことによって連帯感を高め、主君への忠誠心を維持していた。 | ||
* | *年貢の取立ては非常に厳しかった。'''土地によっては10公0民という割合もあった。''' | ||
*[[今井宗久]]は兵士の紹介業もおこなっていた。世襲制のため、決していなくなるという事はなかった。 | *[[今井宗久]]は兵士の紹介業もおこなっていた。世襲制のため、決していなくなるという事はなかった。 | ||
*大名が滅んだ際、所持している茶器を与える者がいない場合は有無を言わさず[[今井宗久]]に没収される。 | *大名が滅んだ際、所持している茶器を与える者がいない場合は有無を言わさず[[今井宗久]]に没収される。 | ||
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*[[本願寺光佐]]が天下統一しても「本願寺幕府」が開かれる。 | *[[本願寺光佐]]が天下統一しても「本願寺幕府」が開かれる。 | ||
*[[陶晴賢]]は当主に迎えた[[大内義長]]をも裏切った。 | *[[陶晴賢]]は当主に迎えた[[大内義長]]をも裏切った。 | ||
*[[中野宗時]]、[[最上義光]]、[[鍋島直茂]]は[[茶器]] | *[[中野宗時]]、[[最上義光]]、[[鍋島直茂]]は[[茶器]]を与えても、娘を嫁がせても、兵が0でも、国を委任した瞬間に裏切る。 | ||
*太平の世が訪れたのは、戦国武将がいなくなったためだった。 | *太平の世が訪れたのは、戦国武将がいなくなったためだった。 | ||
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*武将が'''気合い'''を入れて仕事をするだけで、農民の開墾や経済成長の速度が倍増する。 | *武将が'''気合い'''を入れて仕事をするだけで、農民の開墾や経済成長の速度が倍増する。 | ||
*奪った土地に他国の武将の知行地があった場合、縁もゆかりもないその武将に知行を払ってやらねばならない。 | *奪った土地に他国の武将の知行地があった場合、縁もゆかりもないその武将に知行を払ってやらねばならない。 | ||
** | **他の方法も一応あるが、家宝と官位は高嶺の花、一字拝領は一回限り、金と感状だと効果が薄いので'''結局知行を払う事になる。''' | ||
*合戦や外交、政治が行えないのは'''気合い'''が足りないためである。'''気合いが足りませぬ''' | *合戦や外交、政治が行えないのは'''気合い'''が足りないためである。'''気合いが足りませぬ''' | ||
*捕まった武将が'''「命だけはお助けくだされ」'''と命乞いをしたので仕官するかと尋ねた途端に'''「斬るが良い」'''と態度を180度変えることがあった。 | *捕まった武将が'''「命だけはお助けくだされ」'''と命乞いをしたので仕官するかと尋ねた途端に'''「斬るが良い」'''と態度を180度変えることがあった。 | ||
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*領民と中途半端に仲良くすると、元が無政府地帯であっても反政府デモを起こされ食料を要求される。 | *領民と中途半端に仲良くすると、元が無政府地帯であっても反政府デモを起こされ食料を要求される。 | ||
*[[高俅]]ただ一人を殺せば北宋は滅びず平和が訪れる。 | *[[高俅]]ただ一人を殺せば北宋は滅びず平和が訪れる。 | ||
*でも人気者となった無頼漢以外、高俅殺害は絶対不可能。 | **でも人気者となった無頼漢以外、高俅殺害は絶対不可能。 | ||
*[[高俅]]はどんな無頼漢からも金を騙し取ることが出来て、官軍を支配できる程の知力と権力を持ち合わせていた。 | **[[高俅]]はどんな無頼漢からも金を騙し取ることが出来て、官軍を支配できる程の知力と権力を持ち合わせていた。 | ||
===中世([[チンギス・ハーン]]的史観)=== | ===中世([[チンギス・ハーン]]的史観)=== | ||
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*第二次大戦はほとんど海軍だけで戦っていた。 | *第二次大戦はほとんど海軍だけで戦っていた。 | ||
*海軍の提案にはとにかく「'''陸軍としては反対である'''」と反対してくる[[大日本帝国陸軍]]。 | *海軍の提案にはとにかく「'''陸軍としては反対である'''」と反対してくる[[大日本帝国陸軍]]。 | ||
**とにかく陸軍は害悪だった。「''' | **とにかく陸軍は害悪だった。「'''陸軍としては次の作戦目標を提案する。1、ハワイ 2、ロサンゼルス 3、ウラジオストク'''」(注:開戦直後&'''日ソ中立条約有り''') | ||
**アメリカも同様だったりする…が'''概ね史実通り'''。それどころか反対する時でも'''顔を合わせてくれるだけまだマシ'''だったりする。 | **アメリカも同様だったりする…が'''概ね史実通り'''。それどころか反対する時でも'''顔を合わせてくれるだけまだマシ'''だったりする。 | ||
**3では頑固一徹の陸軍が一変。連合艦隊司令長官は海軍のみならず陸軍、果ては同盟国軍の人事に至るまで自由自在に操れる。したがって3の主人公は(以下略) | **3では頑固一徹の陸軍が一変。連合艦隊司令長官は海軍のみならず陸軍、果ては同盟国軍の人事に至るまで自由自在に操れる。したがって3の主人公は(以下略) | ||
*日本艦隊が一方的に滅多打ちにされるほどの大敗をしようが連合艦隊司令長官が第一艦隊旗艦と運命をともにしようが、[[大本営発表]]が虚偽報道をすることはなかった。 | |||
**なお航空機をいくら撃墜しても戦果にはならなかった。 | |||
;外交 | ;外交 | ||
*ひたすら外交でガンバると中国([[中華民国]])が所有する米国航空機を日本の空母に搭載可能。 | *ひたすら外交でガンバると中国([[中華民国]])が所有する米国航空機を日本の空母に搭載可能。 | ||
**戦況と外交次第で[[イギリス]]や[[オーストラリア]]が[[アメリカ]]を裏切る。 | **戦況と外交次第で[[イギリス]]や[[オーストラリア]]が[[アメリカ]]を裏切る。 | ||
** | **さらに、外交で頑張ると、米国が完全に孤立化、米国vs世界(日本大連合)の構図も可能。 | ||
**外交は軍令部予算のカネをばらまくだけの簡単仕様である。カネをばらまけばアメリカ以外はどこでも味方になる。カネは実弾とはよく言ったもの。 | **外交は軍令部予算のカネをばらまくだけの簡単仕様である。カネをばらまけばアメリカ以外はどこでも味方になる。カネは実弾とはよく言ったもの。 | ||
*米国上陸後、ふと気がつけば、同盟国のタイ国軍がロッキー山脈の麓に進出していてビックリする。 | *米国上陸後、ふと気がつけば、同盟国のタイ国軍がロッキー山脈の麓に進出していてビックリする。 | ||
**ならば、ビルマ・インドあたりでインド国民軍の登場を期待してしまうが、残念ながら無いみたい。 | **ならば、ビルマ・インドあたりでインド国民軍の登場を期待してしまうが、残念ながら無いみたい。 | ||
*ほとんどの作品では連合国側が決定的に有利になっても、ソビエトは[[日ソ中立条約]]を律儀に守り日本に攻めこまないでいる。'''このことは同志[[スターリン]]がいかに[[親日家]]であったかを示している'''。 | *ほとんどの作品では連合国側が決定的に有利になっても、ソビエトは[[日ソ中立条約]]を律儀に守り日本に攻めこまないでいる。'''このことは同志[[スターリン]]がいかに[[親日家]]であったかを示している'''。 | ||
** | **ただし1作目だと普通に大連(満州)に攻めこんでくる…が、[[北方領土|択捉島]]には攻めこまない。 | ||
*[[ブラジル]] | *[[ブラジル]]も連合国ではなく枢軸よりの中立国であった。そのため枢軸国入りする場合も稀にある。 | ||
*作品によってはドイツと敵対している場合、ユダヤ人が国民生産力を回復させる呪文を使うことがある。 | *作品によってはドイツと敵対している場合、ユダヤ人が国民生産力を回復させる呪文を使うことがある。 | ||
;人物 | ;人物 | ||
* | *サイパン陥落後も首相が[[東條英機]]のままということがあった。 | ||
** | **真珠湾攻撃後も[[ハズバンド・キンメル|キンメル]]が現役のままということがあった。 | ||
*提督や陸軍将校の能力はランダムに決まる。名将として名高い[[山本五十六]]や[[井上成美]]が[[一条兼定]]や[[今川氏真]]クラスの使えない無能になることもあれば、かの悪名高き[[牟田口廉也]]や[[栗田健男]]が[[上杉謙信]]と同等かそれ以上の軍神ぶりを発揮することもある。まあ、結局物量と技術次第だけどね。 | *提督や陸軍将校の能力はランダムに決まる。名将として名高い[[山本五十六]]や[[井上成美]]が[[一条兼定]]や[[今川氏真]]クラスの使えない無能になることもあれば、かの悪名高き[[牟田口廉也]]や[[栗田健男]]が[[上杉謙信]]と同等かそれ以上の軍神ぶりを発揮することもある。まあ、結局物量と技術次第だけどね。 | ||
*[[友永丈市]]はパイロットではなく提督であった。 | *[[友永丈市]]はパイロットではなく提督であった。 | ||
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**さらに命名法則もなかった。'''戦艦「伊19」 正規空母「雪風」 駆逐艦「長門」 潜水艦「鳳翔」''' | **さらに命名法則もなかった。'''戦艦「伊19」 正規空母「雪風」 駆逐艦「長門」 潜水艦「鳳翔」''' | ||
*[[雪風]]はあっけなく戦没した。運99?あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。 | *[[雪風]]はあっけなく戦没した。運99?あんなのただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。 | ||
* | *[[イギリス]]には[[重巡洋艦]]や[[軽巡洋艦]]と遜色ない最強の[[仮装巡洋艦]]・[[ヘクター (仮装巡洋艦)|ヘクター]]が存在していた。 | ||
*軍用機は材料と'''陸軍の賛成'''さえあれば1日で生産できることもあった。 | *軍用機は材料と'''陸軍の賛成'''さえあれば1日で生産できることもあった。 | ||
**また軍用機は種類ごと(戦闘機・雷爆機・偵察機・新型戦闘機・長距離爆撃機)に一つの機種に統一されていたこともあった。当然、機種名はなし。 | **また軍用機は種類ごと(戦闘機・雷爆機・偵察機・新型戦闘機・長距離爆撃機)に一つの機種に統一されていたこともあった。当然、機種名はなし。 | ||