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[[C Sharp|C#]]における'''イベント'''(event)とは、[[デリゲート]](≒[[関数ポインタ]])に対し、外部から追加(+=演算子)と削除(-=演算子)のみを行えるように[[隠蔽]]し、かつ宣言した[[クラス]]からしか呼べない(実行できない)ようにする機能のことである。 | [[C Sharp|C#]]における'''イベント'''(event)とは、[[デリゲート]](≒[[関数ポインタ]])に対し、外部から追加(+=演算子)と削除(-=演算子)のみを行えるように[[隠蔽]]し、かつ宣言した[[クラス]]からしか呼べない(実行できない)ようにする機能のことである。 | ||
− | + | [[C Sharp|C#]]のイベント構文は、素の[[デリゲート]]が[[オブジェクト指向]]の本質の一つである[[隠蔽]]の原則に反する、という問題に対処するために用意されているものであり、イベントを使える場合には積極的にイベントを使ってデリゲートを隠蔽しましょうと言われている。 | |
== 使用例 == | == 使用例 == |
2012年5月2日 (水) 04:50時点における最新版
C#におけるイベント(event)とは、デリゲート(≒関数ポインタ)に対し、外部から追加(+=演算子)と削除(-=演算子)のみを行えるように隠蔽し、かつ宣言したクラスからしか呼べない(実行できない)ようにする機能のことである。
C#のイベント構文は、素のデリゲートがオブジェクト指向の本質の一つである隠蔽の原則に反する、という問題に対処するために用意されているものであり、イベントを使える場合には積極的にイベントを使ってデリゲートを隠蔽しましょうと言われている。
使用例[編集 | ソースを編集]
using System;
// デリゲート型の定義
public delegate void SomeDelegate(string name);
class AppMain
{
// イベント変数の宣言
// 書式は、呼び出し制限したいデリゲート名 公開するイベント名
public event SomeDelegate SomeEvent;
static void Main(string[] args)
{
new AppMain().Run();
Console.ReadLine();
}
void Run()
{
// ここでは内部からだが、外部からも追加削除はできる。
SomeEvent += new SomeDelegate(Func1);
// 外部からは呼び出せない。
SomeEvent("いべんと");
}
void Func1(string name)
{
Console.WriteLine("こんにちは, " + name);
}
}
イベントを使わずにデリゲートだけを用いて書くと以下のようになる。 得られる結果は同じだが、AppMainクラスではない別のクラスからもデリゲートを実行できてしまう。
using System;
// デリゲート型の定義
public delegate void SomeDelegate(string name);
class AppMain
{
// デリゲート変数の宣言
// 書式は、呼び出し制限したいデリゲート名 公開するイベント名
public SomeDelegate DelegateInstance;
static void Main(string[] args)
{
new AppMain().Run();
Console.ReadLine();
}
void Run()
{
this.DelegateInstance += new SomeDelegate(Func1);
// ここでは内部から呼んでいるが、外部からも呼び出せてしまう。
this.DelegateInstance("でりげーと");
}
void Func1(string name)
{
Console.WriteLine("こんにちは, " + name);
}
}
関連項目[編集 | ソースを編集]
参考文献[編集 | ソースを編集]