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'''Valhallアーキテクチャ'''とは、2019年に[[ARM]]が発表した[[GPU]]のアーキテクチャです。
 
'''Valhallアーキテクチャ'''とは、2019年に[[ARM]]が発表した[[GPU]]のアーキテクチャです。
  
== 第1世代 ==
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2019年5月に[[ARM Mali-G77]]、同年10月に[[ARM Mali-G57]]が発表されました。ともに前世代比で1.3倍になっているそうです。
 
2019年5月に[[ARM Mali-G77]]、同年10月に[[ARM Mali-G57]]が発表されました。ともに前世代比で1.3倍になっているそうです。
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*New superscalar engine
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*Simplified scalar ISA
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*New dynamic scheduling
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*Up to 16 cores for the Mali-G77, with 512KB – 2MB L2 cache
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*Arm claim the Mali-G77 has 30% more performance density and 30% better energy efficiency than the Mali-G76
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==第2世代==
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2020年5月に[[ARM Mali-G78]]と[[ARM Mali-G68]]が発表されました。
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第1世代より15%高性能化したらしい。
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*Asynchronous clock domains
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*New FMA units and increase Tiler throughput
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*Up to 24 cores for the Mali-G78, with 512KB – 2MB L2 cache
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*[[Arm Frame Buffer Compression]] (AFBC)
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2021年5月にARM Mali-G710、ARM Mali-G510、ARM Mali-G310が発表されました。
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見ての通り型番が3桁になりました。
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第2世代より20%高性能化したらしい。
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*コアの巨大化 (第2世代比で2倍)
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*新しいGPUフロントエンドを採用、コマンド・ストリーム・フロントエンド(CSF)がジョブ・マネージャーに取って代わる
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*最大16コアのMali-G710、512KB~2MBのL2キャッシュを搭載
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==第4世代==
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2022年6月にImmortalis-G715、Mali-G715、Mali-G615 が発表されました。
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第3世代より15%高性能化したらしい。
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[[レイトレーシング]]が使えるようになりガチャでSSRを引いたときの輝きが増しました。
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実のところメインはVRSとAFRCです。大雑把にいえばレンダリングの手抜きとフレームバッファの圧縮です。
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*[[レイトレーシング]]をサポート
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*[[Variable Rate Shading]] (VRS)をサポート
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*[[Arm Fixed Rate Compression]] (AFRC)をサポート
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*FMAブロックの倍増、Matrix Multiply命令のサポート、PPAの改善など、新しい実行エンジンを採用
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==第5世代==
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2023年5月に[[Immortalis-G720]]、Mali-G720、Mali-G620が発表された。
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第4世代より15%高性能化したらしい。
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*[[Deferred vertex shading]] (DVS) pipeline
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[[category: ARM]]
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[[category: GPU]]

2024年2月7日 (水) 07:36時点における最新版

Valhallアーキテクチャとは、2019年にARMが発表したGPUのアーキテクチャです。

第1世代[編集 | ソースを編集]

2019年5月にARM Mali-G77、同年10月にARM Mali-G57が発表されました。ともに前世代比で1.3倍になっているそうです。

  • New superscalar engine
  • Simplified scalar ISA
  • New dynamic scheduling
  • Up to 16 cores for the Mali-G77, with 512KB – 2MB L2 cache
  • Arm claim the Mali-G77 has 30% more performance density and 30% better energy efficiency than the Mali-G76
コア数 周波数 L2キャッシュ
ARM Mali-G57 1-6 950MHz 64-512KB
ARM Mali-G77 7-16 695-850MHz 512-2024KB

第2世代[編集 | ソースを編集]

2020年5月にARM Mali-G78ARM Mali-G68が発表されました。 第1世代より15%高性能化したらしい。

  • Asynchronous clock domains
  • New FMA units and increase Tiler throughput
  • Up to 24 cores for the Mali-G78, with 512KB – 2MB L2 cache
  • Arm Frame Buffer Compression (AFBC)
コア数 周波数 L2キャッシュ
ARM Mali-G58 4-6 512-2024KB
ARM Mali-G78 7-24 759-848MHz 512-2024KB

第3世代[編集 | ソースを編集]

2021年5月にARM Mali-G710、ARM Mali-G510、ARM Mali-G310が発表されました。 見ての通り型番が3桁になりました。 第2世代より20%高性能化したらしい。

  • コアの巨大化 (第2世代比で2倍)
  • 新しいGPUフロントエンドを採用、コマンド・ストリーム・フロントエンド(CSF)がジョブ・マネージャーに取って代わる
  • 最大16コアのMali-G710、512KB~2MBのL2キャッシュを搭載

第4世代[編集 | ソースを編集]

2022年6月にImmortalis-G715、Mali-G715、Mali-G615 が発表されました。 第3世代より15%高性能化したらしい。

レイトレーシングが使えるようになりガチャでSSRを引いたときの輝きが増しました。 実のところメインはVRSとAFRCです。大雑把にいえばレンダリングの手抜きとフレームバッファの圧縮です。

第5世代[編集 | ソースを編集]

2023年5月にImmortalis-G720、Mali-G720、Mali-G620が発表された。 第4世代より15%高性能化したらしい。