「MIPS32 1004K」の版間の差分

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'''MIPS32 1004K'''とは、2008年4月に[[MIPSテクノロジーズ]]が発表した[[MIPS32アーキテクチャ]]の[[CPU]]です。
  
最大4コアで1.3GHz、製造プロセスは40nmです。ぶっちゃけ2コアのARM Cortex-A53の方が速いです。
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大雑把なスペックは「[[TSMC]]の40nmプロセスで製造される最大4コア、8スレッドで最大1.3GHz」です。
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実際に製品に採用されはじめた2010年頃には[[カタログスペック]]の額面の数字が大きく、「4コアCPU搭載!」「1.3GHz高速CPU搭載!」などとパッケージに書けるので日本製の[[無線LANルーター]]などで大人気になりました。
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ただ、この最強スペック構成では[[ファンレス]]冷却が難しいという問題があり、搭載製品は軒並み頻繁に熱暴走する問題を起こしまくりました。後に性能を控えめにした「2コアで880MHzくらい」の製品が主流となりました。この2コア880MHz構成は2024年時点でも安い無線LANルーターの定番CPUになっています。
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== 外部リンク ==
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* チラシ = https://s3-eu-west-1.amazonaws.com/downloads-mips/documents/MIPS32_1004K_1211.pdf
  
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2024年3月4日 (月) 02:10時点における最新版

MIPS32 1004Kとは、2008年4月にMIPSテクノロジーズが発表したMIPS32アーキテクチャCPUです。

大雑把なスペックは「TSMCの40nmプロセスで製造される最大4コア、8スレッドで最大1.3GHz」です。

CPUコアは同社初のマルチスレッディング機能(ハイパースレッディングパクリ)を搭載したシングルコアCPUのMIPS32 34Kをベースにマルチコア化したものです。1004Kは「組み込み業界初のマルチコア・マルチスレッディング製品だ」と大々的に宣伝されました。

実際に製品に採用されはじめた2010年頃にはカタログスペックの額面の数字が大きく、「4コアCPU搭載!」「1.3GHz高速CPU搭載!」などとパッケージに書けるので日本製の無線LANルーターなどで大人気になりました。

ただ、この最強スペック構成ではファンレス冷却が難しいという問題があり、搭載製品は軒並み頻繁に熱暴走する問題を起こしまくりました。後に性能を控えめにした「2コアで880MHzくらい」の製品が主流となりました。この2コア880MHz構成は2024年時点でも安い無線LANルーターの定番CPUになっています。

外部リンク[編集 | ソースを編集]