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また、単一障害点は[[ハードウェア]]に限った話ではなく、企業などにおいてある人物が病気になったり退職したりすると実務が止まり回らなくなる場合などにも使われる。 | また、単一障害点は[[ハードウェア]]に限った話ではなく、企業などにおいてある人物が病気になったり退職したりすると実務が止まり回らなくなる場合などにも使われる。 |
2014年10月15日 (水) 01:31時点における版
単一障害点(読み:たんいつしょうがいてん、英語:Single Point of Failure, SPOF)とは、ある一箇所がぶっ壊れると、システム全体が動かなくなってしまう箇所のことである。
概要
単一障害点は主にコンピューター分野ではハードウェアの故障について語られることが多い。一般的にシステムの可用性を向上させるには、そのシステムを構成するあらゆる部品を冗長化し、単一障害点をなくすことが重要であると考えられる。
また、単一障害点はハードウェアに限った話ではなく、企業などにおいてある人物が病気になったり退職したりすると実務が止まり回らなくなる場合などにも使われる。
プログラミングの世界でいえば、ペアプログラミングなどを実施せずにIT土方を酷使した結果、そのプログラマーが精神病をわずらい退場、デスマーチに突入する、という事例が今なお数多く報告されている。
また、「導入コストが安い」などの理由で一般的ではないOSやソフトウェアを採用し、複雑奇怪に入り組んだシステムを構築した結果、パソコンの大先生やサーバー管理者が1人退職したら誰もメンテナンスできない、などという事態に陥っている企業も多い。
対策
単一障害点を無くすには見積や設計の時点でそのようにならないように心がけるしかない。これは一般的に各構成要素の冗長化により実現するが、冗長化は終わりがない話であり、どの程度まで高可用性と信頼性が必要かを、事前かつ明確に決めておく必要性がある。
なお、深く考えずに安易に冗長化した結果、システムの複雑性が増加し、運用時に憤死する事例も多く、単一障害点を無くす際には冗長化手法の単純性なども考慮する必要がある。