BSD
BSD(びーえすでぃ)とは、Berkeley Software Distribution の略語で、 カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley, UCB) において開発・配布が行われたUNIX向けソフトウェア群と、後に作られたUNIX標準に準拠したUNIX互換OSのことである。
なお、現在では「BSD」というと、同OSを元に開発された数多くの子孫たちをひとくくりにし、まるで巨大な一つのものとして大きく見せるために使われることが多い。
bashを多用しているMonoのconfigureの中身を見て「Linux脳か」という人は、まずBSDとcshで育ったキモヲタとみて間違いない。なお、ちょっと前まではLinux人気に押される云々以前に自ら進んで常に影の存在であり続けたキモオタ専用OSであったが、iPhoneやiPadなどのいわゆる邪悪なBSD系OSを搭載した製品が大流行したことにより、オサレな一般人も大量に流入しはじめている。
「The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating System[1]」というBSD界の有名人が書いた本には、パソコンとは何ぞや、BSD UNIXとは何ぞや、プログラミングとは何ぞや、という話が盛りだくさんで非常にオススメである。
ソフトウェアとしてのBSD
BSDは、もともとはビル・ジョイが作っていた元祖UNIXであるAT&T UNIX向けのソフトウェア群であった。 その中でも有名なのがPascalコンパイラのおまけとして付属していた「ex」というラインエディタ(テキストエディタの一種)である。「ex」は後にビジュアルモードなる機能を搭載し「vi」と改名し、いまでも至る所で使われている。
OSとしてのBSD
AT&T UNIX向けのソフトウェアだけでなく、いつのまにかAT&T UNIX自体を改造しはじめて出来上がったのが俗にいうBSD UNIXというOSである。BSD UNIX魔改造の中でも有名なのがBSDソケット、いわゆるTCP/IP実装であり、これなしではインターネットは語れない。
BSD入門の心得
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主なBSD系OS