プライベートIPアドレス
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プライベートIPアドレス(英語:private ip address)とは、IPアドレス(IPv4)のうちプライベートネットワークを自由に構築よう予約されているアドレス空間のことである。
概要
社内や家庭内のLANなどの外部から利用させたくないネットワークの構築に用いる。
またサーバーなどでも利用され、表に出したいウェブサーバーなどはNICを2枚挿ししてグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの2個を割り振り、表に出したくないデータベースサーバーはプライベートIPアドレスを割り振るなどといった使われ方をする。
異なるプライベートネットワークを相互接続してルーティングすることも可能である。
手軽にネットワークのセキュリティをそこそこ向上させられるという特徴がある。一方、IPv6はこのプライベートIPアドレスの扱いが悪く、手軽なセキュリティの維持が難しかったため、システム管理者やパソコンの大先生に嫌われ、それが普及を阻害している原因だと言われている。
アドレス空間
プライベートIPアドレスとして、次のアドレス空間が予約されている。
クラス | 範囲 | サブネットマスク | アドレス数 |
---|---|---|---|
クラスA | 10.0.0.0-10.255.255.255 | 255.0.0.0 | 16,777,216 (16,777,216x1subnet) |
クラスB x 16 | 172.16.0.0-172.31.255.255 | 255.240.0.0 | 1,048,576 (65,536x16subnet) |
クラスC | 192.168.0.0-192.168.255.255 | 255.255.0.0 | 65,536 (256x256subnet) |
単純にアドレス空間が広いのを選んでおけばいいのかと言うとそうでもなく、たとえばブロードキャストが発生するとアドレス空間の広さに比例してネットワークスイッチ(別名スイッチングハブ、通称ハブ)などに負荷が掛かることになる。そのためネットワークの規模に応じて適切に使い分ける必要がある。