RAIDプログラミング
ドレイプログラミングとは、ペアプログラミングが難しい弱小企業向けに私が勝手に考案し、勝手に名付けた名称である。 つまり一般的なものではない。
概要
ペアプログラミング導入の難しさ
ペアプログラミングが敬遠される最大の理由は人件費である。いくら理想論をいわれても小規模なブラック企業では人件費を確保できない。
なぜなら、小規模なブラック企業ではワンオペによるプログラミングが広く行われており、そのような環境下ではペアプログラミング以前にプログラマー1名のみですべてを行い、プロジェクトマネージャーやシステムエンジニアなどという役職も存在しない。また、その前提でチキンレースの末に不当廉売のような価格が横行しており、安かろう悪かろうを繰り返し顧客からの信頼も薄いため、正常な価格への値上げも難しい状況に陥っているからである。
このようなブラック企業では人件費を捻出することが難しくペアプログラミングは夢のまた夢である。
改善案
ただ、この状態は大企業病気の真逆の弱小企業病(なお私が勝手に名付けた名称で一般的なものではない)であるといえ、顧客からの信頼性の面や企業としての収益性の面からみても放置すればその企業は確実に経営破綻する。それを回避するためにも徐々にでも正常な状態にもっていく必要があるといえる。
いわゆる世間一般でいわれるペアプログラミングはハードディスクでいえばドレイ1構成である。確かに目先のコストパフォーマンスは悪い。 そこでまずはドレイ5のようなドレイプログラミング(なお私が勝手に名付けた名称で一般的なものではない)からはじめてみてはいかがだろうか。
プログラマーは最低3名構成で、うち1名はペアプログラミング的に巡回を担当する。 それを日替わりなどで行うのである。
万が一、不慮の事故や病気などでプログラマーが1名ほど欠落しても、一時的にペアプログラミング状態は停止することになるが、巡回するプログラマーを通常のプログラマーとして補欠できるためデスマーチに陥る確率は大幅に低減できる。
そして企業として少し余裕が出てきたならば巡回するプログラマーを徐々に増やすなどしてドレイ6やドレイ50に近い形態に移行し、最終的にはドレイ1やドレイ10、すなわち本来のペアプログラミングの体制にもっていけばよい。