クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティング(英語:cloud computing)とは、雲(クラウド)をつかむような話の総称である。
目次
概要
もともとはセールスフォース・ドットコムのASP(Application Service Provider)を新しいものに見せるためのマーケティング的な言葉であったが(いわゆるリネーム商法)、その胡散臭さが大流行しマーケティングの加速によりASPはもとより、Amazon EC2に代表されるVPSなどのレンタルサーバーまでクラウドと呼ぶようになり、さらにはオラクルがOracle Databaseをプリインストールしたサーバー(「Exalogic」という製品)をクラウドアプライアンスと呼んでみたり、マイクロソフトがWindows ServerやSQL Serverのまとめ売りをプライベートクラウドと呼んでみたり、いまでは一段と雲をつかむような話となっている。
また、クラウドコンピューティングとは中小企業が行っている仕事を、大企業に一極集中させることにより、その一括仕入れなどによるスケールメリットを活かし、無駄を削減し、コスト削減を実現しようという運動のことである。巨大ショッピングモールが地場の商店街を淘汰し、iTunes Music Storeが街のCD屋さんを淘汰したように、中小企業は雲(クラウド)となり天国へ召されるという意味でもある。
種類
SaaS
いわゆるASP(Application Service Provider)のことである。ASPからSaaSに名前が変わったことで変化した点は特になく、単純なリネーム商法である。
主なサービス
PaaS
いわゆるroot権限のないレンタルサーバーのことである。OSのセキュリティ対策などの面倒な管理をしなくて良いので利用者の運用時の負担は少なく済むが、出来ることが限られてくるという問題がある。また、ベンダーロックインなどの問題も起りやすい。
主なサービス
- Windows Azure - 後にHaaSも始めた。
- Google App Engine
- AWS Elastic Beanstalk
HaaS
いわゆるVPS(Virtual Private Server)のことである。一般的なVPSではレンタルの単位が1ヶ月単位であるのに対して、HaaSという場合は1時間単位であることが多い。