Mach
Mach(読み:まーく)とは、カーネギーメロン大学のリチャード・ラシッド教授の妄想した凄いOSを、アビー・テバニアンらが実際に実装したスーパーコンピューター向けに最適化を施しまくった4.3BSD互換のOSである。
Machにおける純正4.3BSDからの変更点の大部分はカーネル部分であり、その特徴的なカーネルは「Machカーネル」と呼ばれる。 なお、単に「Mach」という場合でもOS全体としてではなくカーネルのみを指していることも多い。
目次
概要
Mach派生OS
- OSF/1 - UNIX業界の頂点に君臨したSVR4に対抗すべく結成された弱者連合が「Machで標準化だ」と意気込んだOS(OS規格)。内ゲバにより自滅した。
- NeXTSTEP - Machの魔改造品。
- MkLinux - MachカーネルにLinux風のユーザーランドを搭載した一品。そもそもLinuxカーネルを搭載していない時点でLinuxではない。
- GNU/Mach及びGNU/Hurd-GNUプロジェクトが作ろうとしているコピーレフトのカーネルである。なお、GNUお馴染みの伽藍方式による人的リソース不足に加え、マイクロカーネルによるシステムをデバッグすることの難しさが祟りLinuxよりも開発期間は長いはずなのだが未だに安定動作するものは出来上がっていない。
- Mac OS X - MachのカーネルとFreeBSDのユーザーランドを融合し、NeXTSTEP由来のオシャレなウインドウマネージャーを搭載したOS。通称「邪悪なBSD」。