MediaTek Helio G99(型番:MT6789)とは、2022年5月にMediaTekが発表したSoCです。

2020年に発表された「Dimensity 6020(旧Dimensity 700)」の下位製品であり、5Gモデムが撤廃されLTEしか使えなくなったものです。また製造プロセスがTSMCの7nmから6nmへと微細化されています。

また、2023年にHelio G99をベースに5Gモデムを搭載した「Dimensity 6100+」が登場しています。

本来であればG99はHelio Gシリーズではなく後続のDimensityシリーズの最下位モデルです。そのためHelio Gシリーズを冠する製品で唯一「TSMC 6nm」で製造されている製品となっています。他のHelio GシリーズはTSMC 12nmで製造されているためHelio G95Helio G96などと比較すると電力効率は30%程度向上しているそうです。

大雑把な性能 編集

大雑把な性能はSnapdragon 480 5G(以下スナドラ480)とほぼ同等です。

CPUはスナドラ480より少し高性能です。GPUについてはAntutuではスナドラ480に負けますが3DMarkではG99が勝ちます。原神(最低設定)のフレームレートでもG99が微妙に勝ちます。この点はシェーダーの叩き方(プログラムの組み方)に依存する部分が大きいのだと思われます。

性能的には「実用になる最低ラインは超えたな」くらいの代物であり、PC向けCPUでいうIntel Processor N100みたい位置づけです。

主なスペック 編集

製造 編集

  • TSMC N6

CPU 編集

なお、公式にはCortex-A76のクロック周波数は規定されておらず、冷却次第では(メーカーが)オーバークロックできる仕様となっています。

GPU 編集

GPUは2コアです。

なお、Mali-G57の1コアあたりのシェーダーユニットは64個となっておりNVIDIAGeForceと同じ仕様になっています。一方で競合するスナドラ480Adreno 619はシェーダーユニットが128個と単純に2倍もあり理論上は2倍の性能を誇ります。ただ世の中のゲームは世界標準のGeForceを想定した「64個前提」で作られたものばかりなので実際は差がほとんど出ません。

ビデオエンコーダー 編集

  • H.264, H.265/HEVC
  • 2K 30fps, FHD 60fps, HD 120fps

フルHD以上は非現実的でしょう。

ビデオデコーダー 編集

  • H.264, H.265/HEVC, VP-9
  • 2K 30fps, FHD 60fps, HD 120fps

フルHD以上は非現実的でしょう。

メモリ 編集

  • LPDDR4X, 2133MHz, 2x 16bit
  • 最大サイズ 12GB

ストレージ 編集

  • UFS 2.2

ディスプレイ 編集

  • 最大解像度 2520 x 1080
  • 最大リフレッシュレート 120Hz

モデム 編集

  • 4G Carrier Aggregation (CA), CDMA2000 1x/EVDO Rev. A (SRLTE), 4G FDD / TDD, HSPA +
  • 4X4 MIMO, 2CC CA, 256QAM, TAS 2.0, HPUE, IMS (VoLTE\ViLTE\WoWi-Fi), eMBMS, Dual 4G VoLTE (DSDS), Band 71
  • Cat-13 DL

LTEモデムのハードウェア的には「日本のプラチナバンド」に対応しているのが特徴です。

なお、G99を搭載した一部の中華Androidタブレットなどでは日本のプラチナバンドが封印されているものも確認されているので注意する必要があります。カタログに明記がなかったり技適のないものはほぼ封印されています。

Wi-Fi 編集

Bluetooth 編集

  • Bluetooth 5.2

GNSS 編集

  • GPS / QZSS L1+ L5 / Galileo E1 + E5a / BeiDou B1C + B2a / NAVIC