4.3BSD
2023年2月16日 (木) 05:22時点におけるAdministrator (トーク | 投稿記録)による版
4.3BSDとは、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)で1986年に開発されたUNIX系オペレーティングシステム(OS)です。
4.3BSDではTCP/IPやソケットなどのネットワーク機能を強化したほか、仮想メモリやシグナルなどのシステムコールも改良されました。
4.3BSDは爆発的な人気となり、AT&TのUNIX System Vを脅かす存在となりライセンス問題が発生しました。このため4.3BSDに含まれていたAT&Tのライセンスに抵触する部分を除去したものが、1991年に4.3BSD Net/2、1994年に4.4BSD-Liteとして登場しました。
4.3BSDは多くの派生OSを生み出し「BSD系OS」と総称されるようになりました。たとえばスマートフォンで圧倒的なシェアを誇るiPhoneの「iOS」も4.3BSDの血統(4.3BSDと4.4BSD-Liteの混血)であり、一部では「邪悪なBSD」と呼ばれています。