DSP
2024年3月6日 (水) 12:36時点におけるAdministrator (トーク | 投稿記録)による版
DSP(Digital Signal Processor、でぃーえすぴー)とは、半導体チップの一種で、あらかじめプログラムを設定した状態で、次々とデータを流し込むと、次々と加工されたデータを返すものをいいます。
DSPの動作は現在のGPUのコンピュートシェーダーに近いものですが、DSPはGPUとでいう「メモリ(VRAM)」の概念がなく、入力用レジスタメモリに値をセットすると出力用レジスタメモリに結果が出力されるという特性があります。プログラミングでいえばグローバル変数の概念がない引数と戻り値だけの純粋関数のようなものです。
利用
DSPは主に電波や音声などのアナログ・デジタルの変換などに使われています。
セガのバーチャレーシングやバーチャファイターなどで使用された「Model1」では3DCGはDSPをバーテックスシェーダのように使用しています。
一方でDSPにはメモリにアクセスする機能はなく、限れられたサイズの入力しか受け付けないため、ピクセルシェーダーでのテクスチャマッピングなどを実装するのは難しいという問題がありました。