ライフプラン選択支援制度
ライフプラン選択支援制度とは、2021年12月に博報堂が公表した、50歳以上の社員を対象にしたリストラの名称です。
要するに早期退職募集であり、会社の都合による人員削減策にすぎないのだが、「ライフプラン」という言葉を冠することで、まるで社員が自らの未来を主体的に設計するかのような錯覚を与えている。
さらに「選択支援」と続けることで、退職が強制ではなく自由意思の結果であるかのように演出されるのだから、日本企業の言葉の化粧術は見事というほかない。
実態は経営合理化のための出口戦略であっても、制度名だけを見ればキャリア形成のための温かいサポートに聞こえる。こうして「リストラ」という冷たい響きは姿を消し、代わりに「ライフプラン」という耳障りのよい言葉が社員の肩を叩く。送り出される人々は、望むと望まざるとにかかわらず、企業広報が描いた「人生設計」という美しい物語の登場人物に仕立て上げられるのである。