JPEG/MCU
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JPEGにおけるMCU(読み:えむしーゆー、語源:Minimum Coded Unit)とは、JPEGでDCT変換を行う際の基本単位である。
概要
JPEGでは画像を一定の四角形に分割(ブロックなどと呼ばれる)してDCT変換を行うが、その分割したブロックの個数の単位がMCUである。 言い換えればJPEGでDCT変換を行う回数である。
多くの場合において1MCUは8ピクセルx8ピクセルであるが、稀に1MCUが16ピクセルx16ピクセルなどの場合もある。
- 例
- 画像サイズ: 256ピクセル x 256ピクセル
- ブロックサイズ: 8(8ピクセル x 8ピクセル)
- 256 / 8 * 256 / 8 = 1024MCU
破損
何らかの影響によりJPEGファイルの中の1MCUが壊れると、それ以降に続くMCUも影響を受けてボロクソな画像になる。
その影響を最小限に抑えるためにRST0からRST7までのマーカー(JPEG/マーカー/RSTmを参照)が用意されており、これを利用した画像の場合はモジュロ8で0から7までの数字が順番に登場し、万が一、欠番している場合は画像が破損していると判断できる。
- ぶっ壊れている例
- RST3が欠落している
〜 | RST0 | MCU | RST1 | MCU | RST2 | MCU | RST4 | MCU | 〜 |
なお、RSTmマーカーの利用は必須ではないので、ファイルサイズを極限まで小さくしたいなどの理由で使っていない画像も多い。