殻割り
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殻割り(からわり)とは、製品の外装・外殻を取り外すことである。
概要[編集 | ソースを編集]
殻割りは、主にCPUをオーバークロックして使う際に、メーカーの想定外となる冷却機構を装着する目的で行われる。
開けてはならない箱を強引にこじ開ける行為であり、殻割りを試みた時点で当然のようにメーカー保証は消滅する諸刃の剣でもある。ヘタレ素人向けに一部のパソコンショップでは「殻割り済み製品」を数日から数週間程度のショップ独自保証を付けて売っている場合もある。
事例[編集 | ソースを編集]
Pentium 2[編集 | ソースを編集]
Pentium 2シリーズはCPUがファミコンのカセットのような形状で販売されていた。基板および半導体は完全に「殻」で覆い隠されており、直接的に冷却することは難しかった。
そこで「殻」と呼ばれる外装のプラスチックケースをぶっ壊し、中の基板を剥き出しにして強引にヒートシンクなどを取り付けるという手法が編み出された。
折しも、Celeron 300Aが驚異的なオーバークロック耐性で一大ブームとなったこともあり、日常的に殻割りが行われ、パソコンショップの店頭でも殻割り済みの製品ばかりが販売されていた。
Ivy Bridge[編集 | ソースを編集]
Ivy BridgeではCPUコアを覆うようにヒートスプレッダが取り付けられており、その間にグリスが塗られている。そのような構成自体は特殊なものではなく非常に一般的なものである。
ただしIvy Bridgeで使われているグリスは品質が非常に悪いらしく、想像を絶する熱がこもる現象が発生するという。この現象は巷でダブルグリスバーガーと呼ばれている。
ダブルグリスバーガー発売
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(_____) ←CPUクーラー
._|___|_ ←グリス
.|_____| ←ヒートスプレッダ
|___| ←グリス
.__|___|_←コア
(_______)
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┃ / \ ┃ アイヴィブリッジちゃんは
┃/. _____ \.┃ ダブルグリスバーガー症候群で
┃ (_____) ┃ 発熱しやすい体質です
┃ . _|___|_ ┃ しかし治療に殻割り手術が必要で、
┃. |_____| ┃ 失敗したら即死します
┃ |___| ┃
┃ __|___|_. ┃ アイヴィブリッジちゃんを救うために
┃ (_______). ┃ どうか協力をよろしくお願いします
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アイヴィブリッジちゃん 0歳
このダブルグリスバーガーを改善すべく、より熱伝導効率の高いグリスに交換するためにヒートスプレッダを取り外す行為を「殻割り」と呼ぶ。