「ウインドウマネージャー」の版間の差分

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== X11 ==
 
== X11 ==
X11のウインドウマネージャーは「ウインドウの中身」には一切関与しません。またウインドウに「親子関係」もありません。
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[[X11]]のウインドウマネージャーは「ウインドウの中身」には一切関与しません。またウインドウの「親子関係」も管理しません。つまり[[アプリ]]間では縦の繋がりも横の繋がりもありません。
つまりアプリ間では縦の繋がりも横の繋がりもありません。同じ画面内に表示こそされていても、その中身は「別のパソコンで動いているプロセス」くらい疎遠という状態になっています。これが「アプリ間でのコピペ」を難しくしている原因です。
 
  
さらにWindowsやmacOSでいう「デスクトップ」という概念もありません。X11でこれらの「デスクトップ」を再現するには別途デスクトップ環境(デスクトップマネージャー)を使用する必要があります。
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さらに[[Windows]]や[[macOS]]でいう「[[デスクトップ]]」という概念もありません。[[X11]]でこれらの「[[デスクトップ]]」を再現するには別途[[デスクトップ環境]]([[デスクトップマネージャー]])を使用する必要があります。
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このため、ある[[アプリ]]とある[[アプリ]]が同じ画面内に表示こそされていても、その中身は「別の[[パソコン]]で動いている[[プロセス]]くらい疎遠」という状態になっています。これが「アプリ間での[[コピペ]]」を難しくしている原因です。
  
 
== 一体型 ==
 
== 一体型 ==
WindowsやmacOSやBTRONなどではウインドウマネージャーとデスクトップマネージャーは一体となっており、デスクトップは全画面を覆う特殊なウインドウ(親ウインドウ)となっており、通常のウインドウはその子プロセスとして生成されるという実装が多く見受けられます。
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[[Windows]]や[[macOS]]や[[BTRON]]などではウインドウマネージャーとデスクトップマネージャーは一体となっており、[[デスクトップ]]は全画面を覆う特殊なウインドウ(親ウインドウ)であり、通常のウインドウはその[[子プロセス]]として生成されるという実装が多く見受けられます。
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2023年4月3日 (月) 02:35時点における最新版

ウィンドウマネージャーとは、GUIにおいてウインドウの「外観」を管理するソフトウェアのことです。

ウインドウマネージャーは、タイトルバーやウインドウ枠を表示し、タイトルバーをつまんだ状態でドラッグすればウインドウが移動され、ウインドウ枠をつまんだ状態でドラッグすればウインドウの大きさを変更できるなどの機能を提供するものです。

大雑把にいえば「見た目」だけを提供するものです。

X11[編集 | ソースを編集]

X11のウインドウマネージャーは「ウインドウの中身」には一切関与しません。またウインドウの「親子関係」も管理しません。つまりアプリ間では縦の繋がりも横の繋がりもありません。

さらにWindowsmacOSでいう「デスクトップ」という概念もありません。X11でこれらの「デスクトップ」を再現するには別途デスクトップ環境デスクトップマネージャー)を使用する必要があります。

このため、あるアプリとあるアプリが同じ画面内に表示こそされていても、その中身は「別のパソコンで動いているプロセスくらい疎遠」という状態になっています。これが「アプリ間でのコピペ」を難しくしている原因です。

一体型[編集 | ソースを編集]

WindowsmacOSBTRONなどではウインドウマネージャーとデスクトップマネージャーは一体となっており、デスクトップは全画面を覆う特殊なウインドウ(親ウインドウ)であり、通常のウインドウはその子プロセスとして生成されるという実装が多く見受けられます。