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'''エミュレーター'''([[英語]]:[[emulator]]、略語:emu)とは、ある[[コンピューター]]を模倣する[[ソフトウェア]]のことである。そこで動く擬似的な[[コンピューター]]は[[仮想マシン]](英語:[[virtual machine]])などとも呼ばれ、企業などでは単に「[[vm]](読み:ゔいえむ)」などとも呼ばれる。
  
 
== 概要 ==
 
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1960年代、最近流行の[[VMware]]や[[Hyper-V]]、[[XenServer]]などの[[ハイパーバイザー]]や、その発展系でリクエストに応じて[[Windows]]などの[[デスクトップOS]]の入った[[仮想マシン]]を動的に作る「[[デスクトップ仮想化]]」も、実のところ[[メインフレーム]]を中心とする[[エンタープライズ]]の世界では既に当たり前の形態であった。むしろ、それしかなかった。
 
1960年代、最近流行の[[VMware]]や[[Hyper-V]]、[[XenServer]]などの[[ハイパーバイザー]]や、その発展系でリクエストに応じて[[Windows]]などの[[デスクトップOS]]の入った[[仮想マシン]]を動的に作る「[[デスクトップ仮想化]]」も、実のところ[[メインフレーム]]を中心とする[[エンタープライズ]]の世界では既に当たり前の形態であった。むしろ、それしかなかった。
  
だが、1980年前後から、これらの利用形態は[[コンピューター]]の驚異的な高性能化と小型化、爆発的な普及によって[[絶滅危惧種]]となっていった。なんでもかんでも[[パソコン]]でやる時代が到来したのである。中央集権を悪とする風潮が世に蔓延し、その結果、統制の効かないシステム、[[導入コスト]]と同期して下がる[[予算]]、[[集中管理]]できないことによるトラブル対応時間の増加など、企業を裏から支える[[システム管理者]]たちには[[絶望]]だけが残った。
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だが、1980年前後から、これらの利用形態は[[コンピューター]]の驚異的な高性能化と小型化、そして爆発的な普及によって[[絶滅危惧種]]となっていった。なんでもかんでも[[パソコン]]でやる時代が到来したのである。中央集権を悪とする風潮が世に蔓延し、その結果、統制の効かないシステム、[[導入コスト]]と同期して下げられる[[運用コスト]]、[[集中管理]]できないことによるトラブル対応時間の増加など、企業を裏から支える[[システム管理者]]たちには[[絶望]]だけが残った。
  
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その目も虚ろな[[システム管理者]]たちの救いは意外なところからやってきた。1990年代末に大流行した[[家庭用ゲーム機]]のエミュレーターである。これらは[[グレーゾーン]]や[[アングラ]]と呼ばれ法的にも微妙な状態であったが、それらを専門に開発販売する企業が現れるなどビジネス化までされていた。だが[[PlayStaiton]]を[[Mac]]上でほぼ完璧に[[エミュレート]]した[[Connectix]]社の[[Virtual Game Station]]が裁判となったのが衰退の決定打となった。裁判の結果ではなく、裁判が長引くことによる大企業の兵糧攻めに太刀打ちできなかったのである。小規模ビジネスの終焉である。
  
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だが、[[Connectix]]社の[[プログラマー]]たちも餓死するわけにはいかない。そして生き残りをかけ進出したのが[[パソコン]]のエミュレーターであり「[[Virtual PC]]」であった。これは手軽に[[デバッグ]]環境を作れると[[デスマーチ]]に苦しむ[[プログラマー]]たちを中心に大人気を博した。その後の[[Virtual PC]]と[[VMware]]の二大エミュレーターの壮絶な戦いは戦場を[[サーバー]]に移し[[Hyper-V]]と[[vSphere]]の戦いへと発展してゆくことになる。
  
そして2000年初めには仮想化システムの劇的な低価格化により、その存在すら知らなかった貧乏人でも手が出せるようになったことで、サーバーの仮想化がブームとなり、その延長線上として2010年ごろには[[デスクトップPC]]の仮想化による[[シンクライアント]]が微妙なブームとなった。
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そして2000年初めには[[パソコン]]の高性能化と仮想化システムの劇的な低価格化により、その存在すら知らなかった貧乏人でも手が出せるようになったことで、[[サーバー]]の[[仮想化]]がブームとなり、その延長線上として2010年ごろには[[デスクトップPC]]の仮想化による[[シンクライアント]]が微妙なブームとなった。
  
 
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2015年7月7日 (火) 07:17時点における最新版

エミュレーター英語emulator、略語:emu)とは、あるコンピューターを模倣するソフトウェアのことである。そこで動く擬似的なコンピューター仮想マシン(英語:virtual machine)などとも呼ばれ、企業などでは単に「vm(読み:ゔいえむ)」などとも呼ばれる。

概要[編集 | ソースを編集]

1960年代、最近流行のVMwareHyper-VXenServerなどのハイパーバイザーや、その発展系でリクエストに応じてWindowsなどのデスクトップOSの入った仮想マシンを動的に作る「デスクトップ仮想化」も、実のところメインフレームを中心とするエンタープライズの世界では既に当たり前の形態であった。むしろ、それしかなかった。

だが、1980年前後から、これらの利用形態はコンピューターの驚異的な高性能化と小型化、そして爆発的な普及によって絶滅危惧種となっていった。なんでもかんでもパソコンでやる時代が到来したのである。中央集権を悪とする風潮が世に蔓延し、その結果、統制の効かないシステム、導入コストと同期して下げられる運用コスト集中管理できないことによるトラブル対応時間の増加など、企業を裏から支えるシステム管理者たちには絶望だけが残った。

その目も虚ろなシステム管理者たちの救いは意外なところからやってきた。1990年代末に大流行した家庭用ゲーム機のエミュレーターである。これらはグレーゾーンアングラと呼ばれ法的にも微妙な状態であったが、それらを専門に開発販売する企業が現れるなどビジネス化までされていた。だがPlayStaitonMac上でほぼ完璧にエミュレートしたConnectix社のVirtual Game Stationが裁判となったのが衰退の決定打となった。裁判の結果ではなく、裁判が長引くことによる大企業の兵糧攻めに太刀打ちできなかったのである。小規模ビジネスの終焉である。

だが、Connectix社のプログラマーたちも餓死するわけにはいかない。そして生き残りをかけ進出したのがパソコンのエミュレーターであり「Virtual PC」であった。これは手軽にデバッグ環境を作れるとデスマーチに苦しむプログラマーたちを中心に大人気を博した。その後のVirtual PCVMwareの二大エミュレーターの壮絶な戦いは戦場をサーバーに移しHyper-VvSphereの戦いへと発展してゆくことになる。

そして2000年初めにはパソコンの高性能化と仮想化システムの劇的な低価格化により、その存在すら知らなかった貧乏人でも手が出せるようになったことで、サーバー仮想化がブームとなり、その延長線上として2010年ごろにはデスクトップPCの仮想化によるシンクライアントが微妙なブームとなった。

主なエミュレーター[編集 | ソースを編集]

x86(ハイパーバイザー)[編集 | ソースを編集]

x86(アプリケーション)[編集 | ソースを編集]

ファミコン[編集 | ソースを編集]

PCエンジン[編集 | ソースを編集]

メガドライブ[編集 | ソースを編集]

プレイステーション[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]