「ダイヤモンドカーソル」の版間の差分
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== 関連項目 == | == 関連項目 == |
2012年7月5日 (木) 01:41時点における版
ダイヤモンドカーソル(diamond cursor)とは、Ctrlキーを押した状態で「E,S,D,X」の4つのキーを押すと、カーソルキーの上下左右に相当する入力を行うことができるキーバインドのことである。
由来
ダイヤモンドカーソルという名称の由来は、E,S,D,Xの4つのキーの配置がQWERTY配列のキーボードでは菱形状(ダイヤモンド)であることから来ている。
キーバインド | 対応するカーソル |
---|---|
Ctrl-E | ↑カーソルキー |
Ctrl-S | ←カーソルキー |
Ctrl-D | →カーソルキー |
Ctrl-X | ↓カーソルキー |
なお、ダイヤモンドカーソルの周辺のキーにも補助的な操作が割り当てられている。
キーバインド | 対応するカーソル |
---|---|
Ctrl-A | 前の単語 |
Ctrl-F | 次の単語 |
Ctrl-R | 1ページ戻る(PageUpキー) |
Ctrl-C | 1ページ進む(PageDownキー) |
利点
ダイヤモンドカーソルは、小指でCtrlキーを押すという動作にさえ慣れれば、ホームポジションから手を大きく動かすことなくカーソルの移動ができるという特徴がある。また、viのようなモード移行の必要もなく、Emacsのような英単語の頭文字的なキーバインドでもなく、ダイヤモンドカーソルは視覚的に見えるキー配置を考慮したキーバインドであるため習得も比較的簡単である。
その他
ダイヤモンドカーソルは、かつて一世を風靡したワープロソフトのWordStarで採用されていたキーバインドである。
そのWordStarのキーバインドにインスパイヤされたテキストエディターはDOSの時代には数えきれないほど存在し、Turbo PascalおよびTurbo Cのテキストエディタ部分にも採用されていた。そのほかにも日本において圧倒的な人気を誇ったMIFESやVZ Editorなどの製品にも採用されていた。
昨今のOSでは、Windows、Mac OS X、LinuxのGUI環境などほぼ全てにおいてOS標準のショートカットキーと競合し、かつCUIの世界においてもviとEmacsという独特のキーバインドを持つ二大巨頭が圧倒的な勢力を持つようになったため、DOSの時代に全盛を極めたダイヤモンドカーソルを採用するテキストエディターは壊滅的と言える状況となった。また、Windowsの世界で圧倒的な勢力をもつVisual StudioにおいてもVisual Studio 6まではWindows標準のキーバインドしか対応していなかった。
しかし、Turbo Pascalの一族が奇跡的な復活を遂げ、まさかのVisual Studioとの融合を果たしたことにより、Visual Studio 6まではWindows標準のキーバインドしか使えなったが、Visual Studio .NETからは自由自在なキーバインドのカスタマイズに対応し、設定次第ではダイヤモンドカーソルも使えるようになり、ダイヤモンドカーソルも復権しつつある。
関連項目
参考文献