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== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
バイトという単位表現は1956年に[[IBM 7030 Stretch]]の[[設計]]をしている際に[[ヴェルナー·ブッフホルツ]]によって生み出されたものだとされている。
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バイトという単位表現は1956年にいわゆる[[スーパーコンピューター]]のはしりである[[IBM 7030 Stretch]]の[[設計]]をしている際に[[ヴェルナー·ブッフホルツ]]によって生み出されたものだとされている。
 
<ref>[http://archive.computerhistory.org/resources/text/IBM/Stretch/102636400.txt Timeline of the IBM Stretch/Harvest era (1956–1961)]</ref>
 
<ref>[http://archive.computerhistory.org/resources/text/IBM/Stretch/102636400.txt Timeline of the IBM Stretch/Harvest era (1956–1961)]</ref>
 
<ref>[http://catb.org/~esr/jargon/html/B/byte.html byte definition]</ref>
 
<ref>[http://catb.org/~esr/jargon/html/B/byte.html byte definition]</ref>
  
初期の[[コンピューター]]では、計算には4ビットの[[二進化十進表現]]([[BDC]])が主流で、また[[印刷]]の世界では米海軍の使っていた6ビットの[[文字コード]]が主流であった。
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初期の[[コンピューター]]では、計算には4ビットの[[二進化十進表現]]([[BDC]])が主流で、また[[印刷]]の世界では米海軍の使っていた6ビットの[[文字コード]]が主流であった。これらは1963年に7ビットの[[ASCIIコード]]へと統一された。[[ASCIIコード]]ではアルファベットの大文字]小文字が区別され、また書き言葉用の記号やページ送りや行送りなどの[[制御文字]]も含まれた汎用的なものである。
  
こららは1963年に7ビットの[[ASCIIコード]]へと統一された。[[ASCIIコード]]ではアルファベットの大文字]小文字が区別され、また書き言葉用の記号やページ送りや行送りなどの[[制御文字]]も含まれた汎用的なものである。
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一方で同じく1960年代に大ヒットし[[メインフレーム]]の代名詞になるとともに[[デスマーチ]]の末に「[[人月の神話]]」「[[銀の弾などない]]」「[[セカンドシステム症候群]]」など数々の名言を生みまくった[[IBM System/360]]では8ビットの[[EBCDIC]]という独自コードを用いていた。
 
 
一方で同じく1960年代に大ヒットとなった[[IBM System/360]]は8ビットの[[EBCDIC]]という独自コードを用いていた。
 
 
<ref>[http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/zos/v1r9/index.jsp?topic=/com.ibm.zos.r9.adms700/adms7a05158.htm IBM confirms the use of EBCDIC in their mainframes as a default practice]</ref>
 
<ref>[http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/zos/v1r9/index.jsp?topic=/com.ibm.zos.r9.adms700/adms7a05158.htm IBM confirms the use of EBCDIC in their mainframes as a default practice]</ref>
  
[[ASCII]]と[[EBCDIC]]は[[文字コード]]としてはまったく互換性はないが、せめてビット数だけでもということでASCII側が7ビットから8ビットになり、めでたく「1バイト=8ビット」という基礎が出来あったという。いわゆる[[ユビキタス]]である。
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[[ASCII]]と[[EBCDIC]]は[[文字コード]]としてはまったく互換性はないが、せめてビット数だけでもということでASCII側が7ビットから8ビットに譲歩し、めでたく「1バイト=8ビット」という基礎が出来あったという。いわゆる[[ユビキタス]]である。
  
 
そして1970年代に入ると「1バイト=8ビット」とする[[8ビットCPU]]である[[Intel 8008]]が爆発的な大ヒットとなり、それは決定的なものになったという。
 
そして1970年代に入ると「1バイト=8ビット」とする[[8ビットCPU]]である[[Intel 8008]]が爆発的な大ヒットとなり、それは決定的なものになったという。

2012年12月7日 (金) 06:32時点における最新版

バイト(byte)とは、コンピューターの世界で使われるデジタル情報の単位である。

一般的に8ビットを1バイトとすることが多い。歴史的には「1文字を表すのに用いるビット数」であり8ビットとは限らないこともあったが、多くの標準的な文字コードが英数字などを表すのに8ビットとなったことから「1バイト=8ビット」がデファクトスタンダードとなった。後にISO/IEC 80000-13という標準規格において「1バイトは8ビット」であると明示され決定的となった。

歴史[編集 | ソースを編集]

バイトという単位表現は1956年にいわゆるスーパーコンピューターのはしりであるIBM 7030 Stretch設計をしている際にヴェルナー·ブッフホルツによって生み出されたものだとされている。 [1] [2]

初期のコンピューターでは、計算には4ビットの二進化十進表現BDC)が主流で、また印刷の世界では米海軍の使っていた6ビットの文字コードが主流であった。これらは1963年に7ビットのASCIIコードへと統一された。ASCIIコードではアルファベットの大文字]小文字が区別され、また書き言葉用の記号やページ送りや行送りなどの制御文字も含まれた汎用的なものである。

一方で同じく1960年代に大ヒットしメインフレームの代名詞になるとともにデスマーチの末に「人月の神話」「銀の弾などない」「セカンドシステム症候群」など数々の名言を生みまくったIBM System/360では8ビットのEBCDICという独自コードを用いていた。 [3]

ASCIIEBCDIC文字コードとしてはまったく互換性はないが、せめてビット数だけでもということでASCII側が7ビットから8ビットに譲歩し、めでたく「1バイト=8ビット」という基礎が出来あったという。いわゆるユビキタスである。

そして1970年代に入ると「1バイト=8ビット」とする8ビットCPUであるIntel 8008が爆発的な大ヒットとなり、それは決定的なものになったという。

単位記号[編集 | ソースを編集]

バイトの単位記号はIEC80000-13およびIEEE 1541で規定されており、アルファベット大文字の「B」となっている。

なお、国際単位系(SI)ではアルファベット大文字の「B」はアレクサンダー·グラハム·ベルにちなんだ音量などの単位として使われる「ベル(10倍を意味するデシベルの方が有名)」であり、バイトを意味するものではないので注意する必要がある。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]