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リンクアグリゲーション

32 バイト追加, 2019年3月26日 (火) 06:31
'''リンクアグリゲーション'''([[英語]]:link aggregation)とは、複数の物理的な[[ネットワーク回線]](LAN回線)を仮想的に束ね、あたかも1本の回線であるかのように扱う技術のことである。一部では[[チーミング]]などとも呼ばれる。
== 概要 ==
大雑把にいえば[[ストレージ]]で用いられる[[RAID]]のようなものの[[ネットワーク]]版である。
== 注意 ==
リンクアグリゲーションの仕様は[[IEEE P802.3ad]]として2000年3月に標準化されているが、この他にも様々な独自方式が今なお乱立している。そのため互換性には注意する必要がある。
同様に[[シスコ]]の[[EtherChannel]]など、中身はIEEE P802.3adだが独自名称も乱立しているので注意しよう。
== 利点 ==
リンクアグリゲーションを用いると物理的なネットワーク回線の仕様帯域を合計した量の帯域を使用できるようになる。例えば1Gbpsの[[LANケーブル]]を4本束ねれば4Gbpsの回線となる。IEEE P802.3adの仕様上では最大8回線をまとめることができる。
[[ソフトウェア]]の[[開発]]を行う立場の視点から見た場合、例えば[[TCP/IP]]を利用する[[プログラム]]側からは1個の[[ネットワークカード]](1個の[[IP]])に見えるため、[[ソフトウェア]]を作る時点での[[ソースコード]]レベルでの対応は不要であり、それらの処理を個別に書く場合に比べ大幅に工数を減らすことができる。
== 欠点 ==
リンクアグリゲーションを利用するには[[ネットワークカード]]とその[[ドライバ]]、通信経路中にある[[ハブ]]や[[ルーター]]なども対応製品を用いる必要がある。もともと[[サーバー]]向けの技術であるため、当然のように[[家電量販店]]や[[パソコンショップ]]などで売られている安物は非対応製品ばかりである。なお、最近では[[ネットギア]]などから1万円で買える安い製品群も出ており[[PCパーツショップ]]などでも手に入るようになりつつある。
また、一部のメーカーの[[LAN端子]]が複数付いた[[サーバー]]では、[[ハードウェア]]的にはリンクアグリゲーションに対応しているが、[[ドライバ]]において[[ソフトウェア]]的に利用制限を掛けている物もあり、それらでは別途[[ライセンス]]を購入しないと利用できないようになっている。この傾向は大手メーカーほど高い。
== その他 ==
リンクアグリゲーション対応製品は比較的高価であるが、リンクアグリゲーション対応の[[ネットワークカード]]だけならば個人でも買えない価格帯ではないので2枚ほど買い、[[ハブ]]などを介さずに[[LANケーブル]]で[[PC]]を直結することで楽しむこともできる。また、[[VIA Technologies]]のリンクアグリゲーション対応マザーボードが[[CPU]]なども全部付いて1枚2~3万円程度なので2~3枚ほど買って繋いでみるのも面白い。[[ネットギア]]の[[スマートハブ]]であれば1万円で買えるよ。
似たような言葉として、[[KDDI]]が開発した無線通信用の「リンクアグリゲーション無線技術」という技術的にも名称的にも非常に似ているがまったくの別物もある。
== 関連項目 == 
*[[冗長化]]
*[[スタッカブルスイッチ]] - リンクアグリゲーションと組み合わせると無敵状態になる。
*[[スパニングツリープロトコル]]
== 参考文献 ==
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