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なお、他社製品とのワッパ勝負では不都合な場合に「[[IPC (Instructions Per Clock)]]」などと言った意味不明な値で宣伝している企業も多い。 | なお、他社製品とのワッパ勝負では不都合な場合に「[[IPC (Instructions Per Clock)]]」などと言った意味不明な値で宣伝している企業も多い。 |
2015年5月9日 (土) 07:22時点における版
ワッパ(語源:watt performance)とは、消費電力(1ワット)あたりの性能(パフォーマンス)がどれだけ優れているかを示すネットスラングである。
概要
ワッパとはコスパを追求した結果に生まれた言葉である。コスパという言葉が叫ばれだした当初はPCパーツの購入費用(イニシャルコスト)のみで考える者が多かったが、時代と共に電気代などの維持費(ランニングコスト)にも目を向けられるようになってきた。
ワッパと言っても明確な「性能」の基準値はなく、その算出方法は製品や時と場合により異なる。たとえばCPUやGPUであれば2製品以上で特定のベンチマークソフトでスコアを競い、同時に消費電力も計測することでワッパを求めるなどと言った手法がとられる。
なお、HPCや家庭用ゲーム機の世界ではCPUやGPUの性能を示す場合にMIPSやFLOPSなどと言った単位が古くから用いられてきたが、性能が頭打ちで伸び率が鈍化しているPCやスマホの世界ではワッパこそ命になりつつある。近年ではHPCの世界でもワッパが重要視され始めており、一昔前までのスパコンの性能はLINPACKのスコアで単純に順位付けをするTop500が主流であったが、現在ではLINPACKのスコアをワット数で割った値で順位付けをするGreen500で宣伝しているスパコンメーカーも増えつつある。
また、サーバーの世界でもワッパが流行の兆しを見せている。けっして安くはないデータセンターのサーバーラックの費用を削減するために、ブレードサーバーにはじまり、今や縦挿しのHP Moonshot Systemや45Drivesなどのような単純なワッパではなく、「立方センチメートルあたりのワッパ」を追求した製品も登場しはじめている。さらにAmazonやGoogleといった想像を絶する規模のサーバーを運用している企業ではODM (Original Design Manufacturer)と呼ばれる特注PCで限界までワッパを高めるといった手法が取られている。
なお、他社製品とのワッパ勝負では不都合な場合に「IPC (Instructions Per Clock)」などと言った意味不明な値で宣伝している企業も多い。 ちなみにワッパを無視して性能を追求する人は、ハイスペックと廃人をかけて「廃」と呼ばれる。