「水源地商法」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
水源地商法は2013年に産経新聞が大々的に事実であるかのように報道したことで一気に大ブレイクした詐欺である。
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水源地商法は2009年頃から増え始めた悪徳商法である。当初は「水利権で大儲け」という至って普通の[[原野商法]]であった。
  
以下がその詐欺ニュースである。これ全部ウソである。
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水源地商法が一気に大ブレイクしたのは2009年に産経新聞が大々的に事実であるかのように報道したが発端となる。このときに変化したのが単なる「水利権で大儲け」から[[ネトウヨ]]の愛国心を煽り原野とわかっていながら買わせる悪徳商法となった点である。当然ながら実際に中国人が買っているわけではない。
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* 2009.5.12 23:36 - 中国資本が日本の水源地を買収 危機感強める林野庁、調査開始
原題:「水源地を守れ」 6県が条例化へ 外資の買収攻勢「国規制では不十分」
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*: http://web.archive.org/web/20090515011804/http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090512/biz0905122342041-n2.htm
  
日付:2013.3.18 13:28
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その2年後、産経新聞は「詐欺でした」という記事を出す。この後の展開から詐欺の片棒を担いだ記者と、この記事を書いた記者は別人なんだろうと推測される。
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*  2011.2.13 00:30 - 「水源地権利」投資詐欺相次ぐ 「中国から日本守る」愛国心を逆手
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*: http://wayback.archive.org/web/20110214115705/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110213/crm11021300310000-n1.htm
  
外資による水源地の買収が相次いでいる問題で、3月中に6県が相次いで水源地を保全する条例を制定することが、各自治体への取材で分かった。国は昨年4月に水源地売買の規制を強化した改正森林法を施行したばかりだが、「国の規制では不十分で守れない」として、罰則付きの条例を制定しようとする自治体も出てきた。
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さらに、その2年後の2013年に産経新聞がやっぱり事実であるかのように大々的に報道したことで一気に再ブレイクした。
 
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以下がその詐欺ニュースである。これ全部ウソである。
3月の定例議会で水源保全条例を可決するのは、山形、長野、岐阜、富山、石川、福井の6県。同様の条例は北海道が昨年3月に制定したのを皮切りに、群馬、茨城、埼玉、山梨の5道県が制定済み。ほかに徳島、高知の2県が25年度中の制定を目指している。
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* 2013.3.18 13:28 - 「水源地を守れ」 6県が条例化へ 外資の買収攻勢「国規制では不十分」
 
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*: https://web.archive.org/web/20130331123223/http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm
従来の条例と異なり、3月中に制定する6県のうち長野県を除く5県が初めて、地方自治法の上限となる罰則(過料5万円以下)を設けた。北海道などの条例には違反者に対し「勧告」や氏名などの「公表」を設けているが、福井県は「それだけでは不十分で、最大限の罰則を設け実効性を確保した」(森づくり課)と説明する。
 
 
 
林野庁によると、平成23年末までに、外資による森林地買収は49件、計760ヘクタールに上る。
 
大半は北海道で、山形、群馬、神奈川、長野などの各県でも買収事例が報告されているものの、明るみに出ているのは氷山の一角とされる。
 
 
 
国も対応に乗り出した。 昨年4月施行の改正森林法で、面積の大小にかかわらず所有者名や住所、土地の利用目的などを所有者が市町村に届け出るよう義務づけた。 それまでは1ヘクタール未満の買収の場合、報告義務はなかった。
 
 
 
ただ、同法に基づいた届け出は「事後」で、国にさらなる規制を求める自治体が続出。各条例では水源地売買の届け出を事後ではなく、30日から3カ月前までに届け出なければならない「事前届け出制」にした。 「水の王国」をうたう富山県は「届け出が購入後ではまったく意味がなく、 事前に把握することで監視ができる」(県民生活課)という。 また外資が買収した土地の利用目的の届け出欄にはほぼ判で押したように 「資産保有」と書かれているため、条例では土地利用の目的を明確化し、届けるよう義務づけている。
 
 
 
東京財団上席研究員の平野秀樹氏(国土学)は「条例は現場を知る自治体の危機感の表れだ。今後は監視の目が緩いエリアへの行動が進むだろう。
 
国土の無法化状態はより深刻になる。住民が注視していける環境づくりが重要だ」と指摘している。
 
 
 
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm
 
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n2.htm
 
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n3.htm
 
</blockquote>
 
  
なお、この記事を掲載して犯罪を誘発させた主犯格の産経新聞であるが、この記事を消して逃走した<ref>http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm</ref>。
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この記事を掲載して犯罪を誘発させた主犯格の産経新聞であるが、この記事を消して逃走した<ref>http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm</ref>。
なお、[[Wayback Machine]]には[[魚拓]]が部分的に記事が残っている<ref>https://web.archive.org/web/20130331123223/http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm</ref>
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なお、この問題の記事は[[Wayback Machine]][[ウェブ魚拓]]がとられ部分的に残っている<ref>https://web.archive.org/web/20130331123223/http://www.sankeibiz.jp/macro/news/130318/mca1303181332015-n1.htm</ref>という[[ウェブ魚拓]]の重要性を再認識させる事件となった。
魚拓は大事だよ。
 
よーく考えよー。
 
  
 
ちなみに河川法に基づかない水利権の売買は中国人どころか日本人同士でもできず、水源地の土地を購入しても水利権は得られない。また森林法の林地開発許可制度により1ha以上の森林の開発には都道府県知事の許可が必要など複数の法的な制約があるため、日本人だろうと中国人だろうと大手飲料メーカーだろうと「水源地」を購入しても水源を利用できることはまずない。
 
ちなみに河川法に基づかない水利権の売買は中国人どころか日本人同士でもできず、水源地の土地を購入しても水利権は得られない。また森林法の林地開発許可制度により1ha以上の森林の開発には都道府県知事の許可が必要など複数の法的な制約があるため、日本人だろうと中国人だろうと大手飲料メーカーだろうと「水源地」を購入しても水源を利用できることはまずない。

2018年12月12日 (水) 05:45時点における最新版

水源地商法(読み:すいげんちしょうほう)とは、「中国人富裕層が北海道などの水源地を買い漁っている」などとネトウヨを煽り、原野を買わせる原野商法の発展形といえる悪徳商法のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

水源地商法は2009年頃から増え始めた悪徳商法である。当初は「水利権で大儲け」という至って普通の原野商法であった。

水源地商法が一気に大ブレイクしたのは2009年に産経新聞が大々的に事実であるかのように報道したが発端となる。このときに変化したのが単なる「水利権で大儲け」からネトウヨの愛国心を煽り原野とわかっていながら買わせる悪徳商法となった点である。当然ながら実際に中国人が買っているわけではない。

その2年後、産経新聞は「詐欺でした」という記事を出す。この後の展開から詐欺の片棒を担いだ記者と、この記事を書いた記者は別人なんだろうと推測される。

さらに、その2年後の2013年に産経新聞がやっぱり事実であるかのように大々的に報道したことで一気に再ブレイクした。 以下がその詐欺ニュースである。これ全部ウソである。

この記事を掲載して犯罪を誘発させた主犯格の産経新聞であるが、この記事を消して逃走した[1]。 なお、この問題の記事はWayback Machineウェブ魚拓がとられ部分的に残っている[2]というウェブ魚拓の重要性を再認識させる事件となった。

ちなみに河川法に基づかない水利権の売買は中国人どころか日本人同士でもできず、水源地の土地を購入しても水利権は得られない。また森林法の林地開発許可制度により1ha以上の森林の開発には都道府県知事の許可が必要など複数の法的な制約があるため、日本人だろうと中国人だろうと大手飲料メーカーだろうと「水源地」を購入しても水源を利用できることはまずない。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]