「長音」の版間の差分

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長音の省略とは、[[コンピューター]]の性能が悪かった時代、とくに[[ディスプレイ]]の[[解像度]]が非常に低かった時代において、狭い画面に少しでも多くの情報を表示しようと涙ぐましい努力の結果編み出された「[[プログラマー]]」を「[[プログラマ]]」などと文字数を減らす記法である。
 
長音の省略とは、[[コンピューター]]の性能が悪かった時代、とくに[[ディスプレイ]]の[[解像度]]が非常に低かった時代において、狭い画面に少しでも多くの情報を表示しようと涙ぐましい努力の結果編み出された「[[プログラマー]]」を「[[プログラマ]]」などと文字数を減らす記法である。
  
この記法はJIS規格(JISZ 8301)において「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は省くことを原則とする」と規定されるに至った。
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この記法はJIS規格(JISZ 8301)において「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は省くことを原則とする」と規定されるに至った(現在は後述の理由により廃止)。
  
同様の涙ぐましい努力としては[[半角カナ]]がとくに有名であり、[[パソコン通信]]が全盛の時代には[[半角カナ]]と長音の省略を組み合わせて使われることが多かった。また、最近では情報量を稼ぐために字間を詰めまくった[[Windows]]の[[MS UIゴシック]]などの[[フォント]]も有名である。
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同様の涙ぐましい努力としては[[半角カナ]]がとくに有名であり、[[パソコン通信]]が全盛の時代には[[半角カナ]]と長音の省略を組み合わせて使われることが多かった。
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近年での類似物としては情報量を稼ぐために字間を詰めまくった[[Windows]]の[[MS UIゴシック]]などの[[フォント]]も有名である。
  
 
== 長音の省略の廃止 ==
 
== 長音の省略の廃止 ==

2015年11月4日 (水) 03:56時点における最新版

長音(読み:ちょうおん)とは、コンピューターの世界では歴史的な理由により省略されることの多いものである。

長音の省略[編集 | ソースを編集]

長音の省略とは、コンピューターの性能が悪かった時代、とくにディスプレイ解像度が非常に低かった時代において、狭い画面に少しでも多くの情報を表示しようと涙ぐましい努力の結果編み出された「プログラマー」を「プログラマ」などと文字数を減らす記法である。

この記法はJIS規格(JISZ 8301)において「2音の用語は長音符号を付け、3音以上の用語の場合は省くことを原則とする」と規定されるに至った(現在は後述の理由により廃止)。

同様の涙ぐましい努力としては半角カナがとくに有名であり、パソコン通信が全盛の時代には半角カナと長音の省略を組み合わせて使われることが多かった。

近年での類似物としては情報量を稼ぐために字間を詰めまくったWindowsMS UIゴシックなどのフォントも有名である。

長音の省略の廃止[編集 | ソースを編集]

長音の省略はJIS規格(JISZ 8301)において規定されていたが、1991年に国語審議会の答申を受けて出された内閣告示において、原則として語尾が“-er”、“-or”、“-ar”で終わる語彙は原則的に長音を付けることとされた。つまり長音省略は時代錯誤であり長音は省略してはならない。

内閣告示、つまり政府決定であり、少なくとも日本の官公庁で使われる(役所に売る)可能性のあるシステムや、そのマニュアルでは絶対厳守である[1]。ただし「ただし,慣用に応じて「ー」を省くことができる」との一文もあるため「原則厳守」程度の意味合いになっている。

付ける例
付けない例

主な長音の省略[編集 | ソースを編集]

マイクロソフトの規定[編集 | ソースを編集]

マイクロソフトは2007年7月25日(日本時間)に同社製品において原則として長音を省略しないものとすると発表している[2]。ただし内閣告示とは一部異なり「慣例に基づき変更しないもの」として例外が含まれている。

慣例に基づき変更しないもの[編集 | ソースを編集]

長音記号付きに変更となるもの[編集 | ソースを編集]

もともと長音が付いていて変更のないもの[編集 | ソースを編集]

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]