「10NES」の版間の差分
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この機構は[[スーパーファミコン]]や[[Nintendo 64]]などにも採用された。 | この機構は[[スーパーファミコン]]や[[Nintendo 64]]などにも採用された。 |
2021年7月27日 (火) 05:19時点における版
10NESとは、任天堂が「Nintendo Entertainment System (NES)」に搭載したコピープロテクトである。
1983年に日本で先行発売したファミコンにはない機構であり、1983年から1984年ごろに北米でアタリショックが発生したことをうけ、1985年に発売したNESに搭載された機構である。10NESによってゲームメーカーがカセットを自社生産することによるクソゲーの乱造氾濫を防ぐことができ、結果として中長期的に優良なゲーム会社を守ることになるとサードパーティ各社に説明したとされる。
この機構はスーパーファミコンやNintendo 64などにも採用された。
北米版10NESは単なるコピープロテクトであるが、欧州版10NESはリージョンコードを含んだものにパワーアップしており、同じ国で販売されたNES本体とNESカセットの組み合わせでなければ動かないようになっている。後に欧州でプレイステーションが一大勢力となった背景にはこの厳しすぎたリージョンプロテクトへの怒りが大きいとも言われている。
NESのカセット端子はファミコンにはない4本の信号線(IN、OUT、CLOCK、RESET)が追加されており、そこに10NESが繋がるようになっている。
10NESが不正コピーを検出すると1Hz周期(1秒間隔)でリセットボタンを押してくるのでゲームができないという構造になっている。なお、10NESの発動は非常に厳格で、正規品のカセットであっても前述の4本の信号線のうちどれかひとつでも接触不良になると誤作動してしまう。
米国特許4,799,635号。この特許は2006年1月24日に失効したが、完全なクローンに対しては著作権が有効なので注意しよう。