「4.3BSD」の版間の差分

提供: MonoBook
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
1行目: 1行目:
4.3BSDとは、1986年にカリフォルニア大学バークレー校(UCB)で開発された[[UNIX]]系[[オペレーティングシステム]](OS)です。
+
'''4.3BSD'''とは、1986年にカリフォルニア大学バークレー校(UCB)で開発された[[UNIX]]系[[オペレーティングシステム]](OS)です。
  
 
4.3BSDでは[[TCP/IP]]や[[ソケット]]などのネットワーク機能を強化したほか、[[仮想メモリ]]や[[シグナル]]などの[[システムコール]]も改良されました。
 
4.3BSDでは[[TCP/IP]]や[[ソケット]]などのネットワーク機能を強化したほか、[[仮想メモリ]]や[[シグナル]]などの[[システムコール]]も改良されました。

2023年2月16日 (木) 05:27時点における最新版

4.3BSDとは、1986年にカリフォルニア大学バークレー校(UCB)で開発されたUNIXオペレーティングシステム(OS)です。

4.3BSDではTCP/IPソケットなどのネットワーク機能を強化したほか、仮想メモリシグナルなどのシステムコールも改良されました。

4.3BSDは爆発的な人気となり、AT&TUNIX System Vを脅かす存在となりライセンス問題が発生しました。このため4.3BSDに含まれていたAT&Tのライセンスに抵触する部分を除去したものが、1991年に4.3BSD Net/2、1994年に4.4BSD-Liteとして登場しました。

4.3BSDは多くの派生OSを生み出し「BSD系OS」と総称されるようになりました。たとえばスマートフォンで圧倒的なシェアを誇るiPhoneの「iOS」も4.3BSDの血統(4.3BSDと4.4BSD-Liteの混血)であり、一部では「邪悪なBSD」と呼ばれています。