「PCエンジンDuo-RX」の版間の差分
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PCエンジンDUO-RXとは、1994年6月25日にNECホームエレクトロニクスから発売した最後のPCエンジンである。
概要[編集 | ソースを編集]
1991年に59800円で発売したPCエンジンDUO、その廉価版で1993年に39800円で発売したPCエンジンDUO-R、そして1994年に29800円で登場したのがPCエンジンDUO-RXである。
付属のゲームパッドがPCエンジンコアグラフィックスから続いた2ボタンのターボパッドではなく、当時大流行していた「スト2ダッシュ」に最適な6ボタン仕様のアーケードパッド6となっているのが最大の変更点である。
その他は筐体デザインが少し変わったくらいでPCエンジンDUO-Rから特に大きな変更点はない。一部ではCD-ROMドライブの性能が若干良くなっていると言われているが気のせいである。
PCエンジンDUO-RXは表向き「PCエンジンDUO-Rの廉価版」という位置づけであるが、削られた機能などはなく、アーケードパッド6を標準装備するなどむしろ上位機種になっている。実質的に1万円値下げしただけのものである。
1993年末から1994年初頭にかけて、3DOやセガサターン、プレイステーション、ニンテンドー64などの「次世代機」が相次いで発表されており、巷はその話題で持ち切り、NECホームエレクトロニクスも次世代機「PC-FX」を発表しており、PCエンジン終息間際のパーツ処分の投げ売りセール品だと思われていた。
ところがPC-FXが3DOもびっくりするくらい壮大にコケた。そのためまさかのプレイステーション2の時代までPCエンジンDUO-RXが売られる異常事態となった。その後、NECはC&C抗争(コンピューター部門とコミュニケーション部門の派閥抗争)に突入し、敗北したコンピューター部門の筆頭であるNECホームエレクトロニクスは消滅させられ、パソコンやゲーム機や家電などの事業はなぜかビッグローブに集約統合され、そのッグローブも最終的にはKDDIに売却された。