pSLC

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pSLC (語源: pseudo Single Level Cell)とは、フラッシュメモリ用語のひとつで、MLCTLCなどの多値メモリセルを使いつつ、SLC風に2値しか使わないようにした(使えないようにした)製品のことです。

耐久性が高い[編集 | ソースを編集]

pSLCではディスク容量は犠牲になるが、SLCに近い性能と信頼性を得ることができます。 フラッシュメモリにおけるデータの上書き処理は「消去してから書き込み」という手順で行われます。

このためTLCでは1つのセルに3ビットのデータを保存するため、わずか1ビットを書き換える場合にも複数のセルをまとめて操作する必要があります。この複雑な操作は、セルの劣化を促進し、耐久性を低下させます。

pSLCでは1つのセルに1ビットのデータのみを保存するためTLCよりもシンプルな書き換え操作で済みます。セルの劣化を抑え、耐久性を向上させることができます。

SLCよりは安い[編集 | ソースを編集]

TLCパソコン用のSSDUSBメモリなどの普及価格帯向けに大量生産され量産効果の大きいという特徴があります。一方で純粋なSLCサーバー用のSSDくらいでしか製造されていないのでどうしても高価格になります。pSLCはその中間であるといえます。

関連項目[編集 | ソースを編集]