Tegra2
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Tegra 2(読み:てぐらつー)とは、NVIDIAが2010年に発表した第二世代のTegraである。
前モデルのTegraはカーナビなどの自動車向けであったが、Tegra 2はちょうどiPhoneが大流行し、Androidが立ち上がってきた時期に登場した。
- 世界初のデュアルコア ARM Cortex-A9
- 超低消費電力 GeForce
- LPDDR2-600またはDDR2-667のメモリに対応した32ビットメモリコントローラー
- コアごとに32KBのL1キャッシュと共有の1MBのL2キャッシュ。
当時のARM製品の中では圧倒的な高性能を掲げて颯爽と登場した。
型番 | CPU | GPU | メモリ | Adoption | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コア | コア数 | 周波数 | コア | コア構成 | 周波数 | 仕様 | 容量 | バス幅 | 帯域 | 出荷開始 | |
AP20H (Ventana/Unknown) | Cortex-A9 | 2 | 1.0 GHz | VLIWベース VEC4ユニット[1] |
4:4:?:? | 300 MHz | LPDDR2 300 MHz DDR2 333 MHz |
? | 32 bit single-channel |
2.4 GB/s 2.7 GB/s |
Q1 2010 |
T20 (Harmony/Ventana) | 333 MHz | ||||||||||
AP25 | 1.2 GHz | 400 MHz | Q1 2011 | ||||||||
T25 |
なお、Tegra 2のCortex-A9実装にはARMのSIMD拡張であるNEONは含まれていない。
また当時競合他社製品で話題になっていたH.264のハードウェアエンコーダーもハードウェアデコーダーも非搭載であった。このためカメラ撮影時や動画再生時は高性能なはずのCPUとGPUに大きな負荷がかかり「爆熱で低性能」という烙印が押された。
さらにスマートフォンでは必須とされたモデムも含まれなかった。スマートフォンで利用するにはモデムを別途調達して基板設計からやらないといけないので「開発コストが高い」という理由であまり採用は進まなかった。
これらの理由により主力はWiFiモデルのタブレットとなった。
- ↑ Shimpi, Anand Lal. “The Tegra 4 GPU, NVIDIA Claims Better Performance Than iPad 4”. AnandTech. 2015年11月5日閲覧。