「Xamarin.MacでOSのバージョンを取得する」の版間の差分

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[[Xamarin.Mac]]に存在しない標準ライブラリを[[Cocoa Binding]]([[P/Invoke]])で叩く際には[[OS]]のバージョンにより[[API]]があったりなかったりして[[条件分岐]]に迫られる。
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[[Xamarin.Mac]]に存在しない標準ライブラリを[[P/Invoke]]で叩く際には[[OS]]のバージョンにより[[API]]があったりなかったりして[[条件分岐]]に迫られることが多い。
 
基本的に[[Mac OS X]]は[[Windows]]のように古いAPIも継続して使えるなどという軟弱な仕様ではない。
 
基本的に[[Mac OS X]]は[[Windows]]のように古いAPIも継続して使えるなどという軟弱な仕様ではない。
 
良くも悪くも代謝を施し市場活性化のためにバッサリ切り捨てである。
 
良くも悪くも代謝を施し市場活性化のためにバッサリ切り捨てである。

2015年10月18日 (日) 17:49時点における版

概要

Xamarin.Macに存在しない標準ライブラリをP/Invokeで叩く際にはOSのバージョンによりAPIがあったりなかったりして条件分岐に迫られることが多い。 基本的にMac OS XWindowsのように古いAPIも継続して使えるなどという軟弱な仕様ではない。 良くも悪くも代謝を施し市場活性化のためにバッサリ切り捨てである。

実装:SystemVersion.plistから抜く

SystemVersion.plistというファイルから抜けるようだ。

            var version = NSDictionary.FromFile(@"/System/Library/CoreServices/SystemVersion.plist");
            Console.WriteLine(version);

上記で取得したNSDictionaryの中身は以下のような感じになっている。

{
    ProductBuildVersion = 14F27;
    ProductCopyright = "1983-2015 Apple Inc.";
    ProductName = "Mac OS X";
    ProductUserVisibleVersion = "10.10.5";
    ProductVersion = "10.10.5";
}

XamarinのNSDictionaryはIDictionaryを実装しているので以下のように手軽にアクセスできる。

            Console.WriteLine(version["ProductVersion"]);

文字列では扱いにくい場合は.NET標準のVersionクラスを使えばパースも簡単にできる。

            var v = new Version(version["ProductVersion"].ToString());
            Console.WriteLine(v.Major);
            Console.WriteLine(v.Minor);
            Console.WriteLine(v.Build);

実装:NSProcessInfoを使う

NSProcessInfoからバージョン情報を取得する方法はMac OS X 10.10Yosemite)以上でしか使えないが、iOSでも共通で使えるという利点がある。 Mac OS X 10.9Mavericks)以下は切り捨てるというのであればこの方法が推奨となるようだ。

            var version = NSProcessInfo.ProcessInfo.OperatingSystemVersion;
            Console.WriteLine(version);

関連項目

参考文献