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Rec. 709

2,275 バイト追加, 2019年8月28日 (水) 02:59
ページの作成:「'''Rec. 709'''とは、ITU-R勧告のひとつで、フルHDテレビの国際標準である。 BT. 709などとも呼ばれる。 == 概要 == 最近の画像処…」
'''Rec. 709'''とは、[[ITU-R勧告]]のひとつで、フルHDテレビの国際標準である。
BT. 709などとも呼ばれる。

== 概要 ==
最近の[[画像処理]]では、[[テレビ]]だけではなく[[パソコン]]や[[スマホ]]の[[ディスプレイ]]もこの規格に準拠して作られている前提で実装されていることが多い。とくに[[輝度]]や[[色度]]の調整といった処理は顕著である。これらは古いVGA接続のアナログディスプレイで表示すると残念なことになる。

== ピクセル数 ==
「1920x1080」という解像度を定めた「[[1080i]]」および「[[1080p]]」が規定されている。

かつては「1035i」や「1152i」といった実験的な仕様もあったが誰も使わないので廃止された。

== フレームレート ==
Rec. 709では、60Hz、50Hz、30Hz、25Hz、24Hzの[[フレームレート]]が規定されている。
上記の値を1.001で割ったフレームレートも許可されている。

== デジタル表現 ==
Rec. 709では、ピクセル表現に[[RGB形式]]または[[YCbCr形式]]を使うことになっている。

各カラーチャンネルは[[パソコン]]で一般的な8ビットに加え、いわゆる[[ディープカラー]]と呼ばれる10ビットも使える。

== 色度 ==
{| class="wikitable"
|+'''[[RGB色空間]]'''<ref>ITU-R Rec. BT.709-5 page 18, items 1.3 and 1.4</ref>
|-
! rowspan="2" |[[色空間]]
! colspan="2" |[[ホワイトポイント]]
! colspan="6" |[[プライマリカラー]]
|-
!x<sub>W</sub>
!y<sub>W</sub>
!x<sub>R</sub>
!y<sub>R</sub>
!x<sub>G</sub>
!y<sub>G</sub>
!x<sub>B</sub>
!y<sub>B</sub>
|-
|align="center" |ITU-R BT.709
|0.3127
|0.3290
|0.64
|0.33
|0.30
|0.60
|0.15
|0.06
|}

== 輝度係数 ==
Rec. 709では、RGBでそれぞれ「0.2126」「0.7152」「0.0722」となっている。

アナログテレビ時代の規格である「Rec. 601」から大きく変更されている点に注意する必要がある。

== ガンマ ==
[[ガンマ値]]は、通常「2.4」、[[sRGB]]環境では「2.2」使えってよ。

== 関連項目 ==
* [[グレースケール変換]]

[[category: コンピューター・グラフィックス]]
[[category: 画像処理]]
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