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メンブレンキーボード

3,729 バイト追加, 2012年5月29日 (火) 02:23
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'''メンブレンキーボード'''(membrane keyboard)とは、接点の付いたシート状の素材(メンブレン)を押し、接触させることにより入力を行うキーボードのことである。「メンブレン」とは「膜」を意味する。

== 特徴 ==
メンブレンキーボードでは、弾力(反発力)を得るための素材にゴム膜をもちいたラバードームと呼ばれるスイッチを採用していることが多い。

=== 静音 ===
ゴム(ラバー)で出来たスイッチなので、柔らかい押し味、かつ打鍵時の騒音も少なく静かである。柔らかさに関しては賛否両論があり、とくに反発力が弱い点が指摘されることも多い。

なおゴム(ラバー)に加え、弾力(反発力)を得るため補助的にコニックリング(円錐スプリング)を仕込んだ[[バックスプリングキーボード]]なる製品もあり、これもメンブレンキーボードの一種に分類されることが多いが、音や感触はどちらかというと[[メカニカルキーボード]]に近い。

=== 軽い ===
メンブレンキーボードはゴムの塊なので非常に軽い。[[キーボード]]の重量が軽いと[[底打ち]]時に発生する振動が問題となることが多いが、メンブレンキーボードはグニャグニャのゴムなので[[底打ち]]時の振動はあまり問題にならない。

一方で、ゴムの劣化により粘着力が出てくると、グニャッと底に張り付くという問題がある。これを[[底打ち]]ならぬ「[[底付き]]」という。

== 耐久性 ==
ゴムなので耐久性は比較的乏しい。ゴムは老化をする素材なので使おうが使わなかろうが日々衰え、さらに摩擦による消耗も加わることでさらに劣化する。

=== オゾンによる酸化 ===
ゴム(ラバー)はオゾンに触れることで酸化し、急激に劣化する。俗にいうプラズマクラスターなどの空気清浄器の実態は微弱なオゾン発生器なので、そこから吹き出す空気に触れることで、即座にグニャグニャになるので注意する必要がある。オゾンによる酸化をうけると、ゴムは歪み、垂直方向に亀裂が入る。

なお、この現象はメンブレンキーボードの[[ラバードーム]]に限らず、[[CD-R]]や[[DVD-R]]などの表面の透明な部分(ポリカーボネイト)でも同様の症状が現れ、読み込めなくなるのであわせて注意する必要がある。

=== 紫外線や放射線による化学反応 ===
ゴム(ラバー)は紫外線や放射線などに触れると化学反応を起こし、分子レベルで切断を起こしたりする。これによりゴムの表面に亀裂が発生したり、分解して粘着性が生じたりする。

== 価格 ==
メンブレンキーボードはゴムの塊なので、他の複雑な機構を採用した[[キーボード]]と比べて安価に製造できる利点がある。安物キーボードの代名詞であるが、[[富士通]]の[[Libertouch]]のように高価な製品がないわけでもない。

== その他 ==

== 関連項目 ==
* [[パンタグラフキーボード]] - メンブレンにパンタグラフを組み合わせたもの
* [[バックスプリングキーボード]] - メンブレンにスプリングを組み合わせたもの
* [[メカニカルキーボード]] - 中級キーボードの代名詞
* [[静電容量無接点キーボード]] - 高級キーボードの代名詞

== 参考文献 ==
<references/>

== 外部リンク ==

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