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'''ジョン・マカフィー'''（[[英語]]：John McAfee、1945年09月18日 - ）とは、アメリカの[[プログラマー]]であり[[マカフィー]]の創業者である。
イギリス生まれ。
== 来歴 ==
[[イングランド]]の米軍基地でアメリカ兵の父とイギリス系の母の子として生まれ<ref>[http://thehill.com/policy/technology/252987-software-pioneer-mcafee-files-paperwork-to-run-for-president Software pioneer McAfee files paperwork to run for president]The Hill, 09/08/15</ref>、[[バージニア州]]セーレムで育つ<ref>{{cite book|author=Marshall Cavendish Corporation|title=Inventors and Inventions |publisher=Marshall Cavendish|date=2007|volume=4|pages=1030|isbn=0761477675|url=http://books.google.com/books?id=YcPvV893aXgC&pg=PA1030&lpg=PA1030&dq=John+McAfee+grew+up+in+virginia&source=bl&ots=Ozyyg8mOa4&sig=fY-G015fg0CB0jQh1P3xxTww1xw&hl=en&ei=Xa0-S_fTJYeplAfV-dyWBw&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=4&ved=0CBMQ6AEwAw#v=onepage&q=John%20McAfee%20grew%20up%20in%20virginia&f=false}}</ref>。[[1967年]]に[[ロアノーク・カレッジ]]で数学の[[学士]]号を取得し、[[2008年]]には名誉博士号を授与された。
[[1968年]]から[[1970年]]まで[[ニューヨーク]]にある[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の[[ゴダード宇宙科学研究所]]に[[プログラマー]]として勤務。その後、[[UNIVAC]]のソフトウェアデザイナー、[[ゼロックス]]の[[オペレーティングシステム]]アーキテクトを経て、[[1978年]]に[[コンピュータ・サイエンス・コーポレーション]]へソフトウェアコンサルタントとして入社。のち、[[ロッキード]]に勤務していた1980年代、自身のコンピュータが[[Brain (コンピュータウイルス)|Brain]]ウイルスに感染したのをきっかけにウイルス対策ソフトウェアの開発を始める。
[[1987年]]にアンチウイルス会社、McAfee Associates（マカフィーアソシエイツ）を設立。彼は[[シェアウェア]]ビジネスモデルを用いてアンチウイルスソフトウェアを配布した最初の人物となった<ref>{{Cite web|last=Brenoff|first=Ann|date=2009-01-29|url=http://www.latimes.com/classified/realestate/printedition/la-hmw-hotpropmcafee29-2009jan29,0,6906507.story|title=John McAfee cuts price of Hawaiian home|publisher=[[ロサンゼルス・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2010-03-11}}</ref>。[[1989年]]にはロッキードを退職し、[[カリフォルニア州]][[サンタクララ (カリフォルニア州)|サンタクララ]]の自宅でマカフィーの経営に専念し、同社をセキュリティ対策のリーディングカンパニーに育てた。[[1994年]]に持株を売却して退職した後、[[インスタントメッセージ]]プログラムの先駆け的存在である<ref>http://www.technologyreview.com/Biztech/14405/</ref>[[PowWow]] を開発したTribal Voiceなどの創業に関わった。
[[2009年]]8月に『[[ニューヨーク・タイムズ]]』紙は、ピーク時には1億ドルにまで達した彼の個人資産が、[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]の影響で400万ドルにまで下落したと報じた<ref>{{cite web|last=Leonhardt|first=David|coauthors=Geraldine Fabrikant|date=2009-08-20|url=http://www.nytimes.com/2009/08/21/business/economy/21inequality.html?_r=1&hp|title=Rise of the Super-Rich Hits a Sobering Wall|publisher=[[ニューヨーク・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2010-03-11}}</ref>。
[[ヨーガ]]のインストラクターでもあり<ref>http://www.aryoga.com/McAfee/AYC0309.htm</ref>、ヨーガに関する本も数冊執筆している。
[[2012年]][[11月12日]]、[[ベリーズ]]警察に殺人容疑で[[指名手配]]された<ref>{{Cite web|last=GIZMODO|date=2012-11-13|url=http://www.gizmodo.jp/2012/11/post_11153.html|title=マカフィー創業者が殺人容疑で指名手配|publisher=[[ギズモード]]|accessdate=2012-11-13}}</ref>。
その後、2012年12月5日、グアテマラ市近郊のホテルに滞在していた際、[[不法入国]]容疑で[[グアテマラ]]警察に[[逮捕]]され<ref>『ウォールストリートジャーナル』(2012年12月6日)「[http://jp.wsj.com/World/node_559503 マカフィー創設者、グアテマラで逮捕－不法入国容疑]」</ref>、アメリカに送還された。
2015年9月、次期[[アメリカ合衆国大統領選挙]]への出馬計画を公表した<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3059888 マカフィー創業者、米大統領選に出馬へ]AFP, 2015年09月10日</ref>。
== 殺人容疑 ==
===移住===
マカフィーは2008年ごろから、イギリスの旧植民地であるベリーズのリゾート地・アンバーグリス・キー島に住んでおり、近隣住民からは、銃と若い女が好きな変わり者として疎まれていた<ref name=reuters>[http://in.reuters.com/article/2012/12/06/belize-mcafee-arrest-idINDEE8B501X20121206 Guatemala detains software guru McAfee, to expel him to Belize]Reuters, Dec 6, 2012</ref>。
===事件===
2011年11月11日、マカフィーの隣に住むアメリカ人男性が自宅で首を撃たれて死亡しているのが発見され、以前より被害者と揉めていたマカフィーが重要参考人として指名手配された<ref name=afp1114>[http://www.afpbb.com/articles/-/2911774 殺人事件に関連して米マカフィー創業者を手配、米誌インタビューに「命をねらわれている」]AFP, 2012年11月14日</ref>。
この数か月前にもベリーズ警察は武器の不法所持と不法薬物の製造の件でマカフィーの身柄拘束と家宅捜索を行なっているが、マカフィー自身は重症の薬物依存者であったことを認めながらも1983年以降は薬物を断っており<ref name=reuters/>、地元政治家への献金を拒んだための報復だと主張していた<ref name=afp1114/>。
被害者の隣人は生前、マカフィーの飼っている凶暴な犬や攻撃的な武装警備員についての苦情の手紙を市長に送り、地元当局に対策を求めていた<ref name=afp1207/>。マカフィーはこの隣人に飼い犬たちが毒を盛られていると疑い、自らの手で飼い犬を射殺していた<ref name=afp1207>[http://www.afpbb.com/articles/-/2915451 グアテマラ、マカフィー容疑者の亡命を拒否 ベリーズに身柄引き渡しへ]AFP, 2012年12月07日</ref>。
捜査中は自宅敷地内で砂の中に体を埋め、息をするため頭だけ出して段ボールをかぶって隠れ<ref name=afp1114/>、その後3週間に渡って20歳の恋人とベリーズ国内を逃走<ref name=afp1213>[http://www.afpbb.com/articles/-/2916516 マカフィー容疑者、米国に送還 体験を「映画にする」とコメント]AFP,2012年12月13日</ref>した。
===亡命===
2012年12月、ベリーズの隣国であるグアテマラに亡命申請、グアテマラ市近郊のホテルに滞在していたマカフィー氏の身柄を確保し、不法入国の疑いでグアテマラの拘留施設に収監された<ref name=afp1207/>。
マカフィー氏は、不正な行為はしておらず、ベリーズの政治家への寄付を断ったことから容疑者扱いを受けるようになったと主張している。
ベリーズの首相は[[パラノイア]]の妄想であると反論した<ref name=reuters/>。
グアテマラへの亡命申請は拒否されたが<ref name=afp1207/>、ベリーズへの引き渡しは免れ、アメリカへ強制送還された<ref name=afp1213/>。
== 外部リンク ==
* [http://www.nndb.com/people/912/000030822/ NNDBの伝記]
* [http://www.informationweek.com/story/IWK20001002S0001 InformationWeekの記事 "Zone Labs To Get Funding, New Board Member"]
* [http://www.pcworld.com/news/article/0%2Caid%2C116764%2C00.asp PCWorldの記事 "It's Official: Network Associates Becomes McAfee"]
* [http://radsoft.net/resources/software/reviews/za/20000901000000.html radsoft.net 'Business strategy, move to Colorado']
* [http://radsoft.net/news/roundups/grc/20060121,01.shtml radsoft.net 'Nothing to Sell']
== 脚注・出典 ==
{{reflist}}
{{stub}}
{{DEFAULTSORT:まかふい しよん}}
[[Category:プログラマー]]
イギリス生まれ。
== 来歴 ==
[[イングランド]]の米軍基地でアメリカ兵の父とイギリス系の母の子として生まれ<ref>[http://thehill.com/policy/technology/252987-software-pioneer-mcafee-files-paperwork-to-run-for-president Software pioneer McAfee files paperwork to run for president]The Hill, 09/08/15</ref>、[[バージニア州]]セーレムで育つ<ref>{{cite book|author=Marshall Cavendish Corporation|title=Inventors and Inventions |publisher=Marshall Cavendish|date=2007|volume=4|pages=1030|isbn=0761477675|url=http://books.google.com/books?id=YcPvV893aXgC&pg=PA1030&lpg=PA1030&dq=John+McAfee+grew+up+in+virginia&source=bl&ots=Ozyyg8mOa4&sig=fY-G015fg0CB0jQh1P3xxTww1xw&hl=en&ei=Xa0-S_fTJYeplAfV-dyWBw&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=4&ved=0CBMQ6AEwAw#v=onepage&q=John%20McAfee%20grew%20up%20in%20virginia&f=false}}</ref>。[[1967年]]に[[ロアノーク・カレッジ]]で数学の[[学士]]号を取得し、[[2008年]]には名誉博士号を授与された。
[[1968年]]から[[1970年]]まで[[ニューヨーク]]にある[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]の[[ゴダード宇宙科学研究所]]に[[プログラマー]]として勤務。その後、[[UNIVAC]]のソフトウェアデザイナー、[[ゼロックス]]の[[オペレーティングシステム]]アーキテクトを経て、[[1978年]]に[[コンピュータ・サイエンス・コーポレーション]]へソフトウェアコンサルタントとして入社。のち、[[ロッキード]]に勤務していた1980年代、自身のコンピュータが[[Brain (コンピュータウイルス)|Brain]]ウイルスに感染したのをきっかけにウイルス対策ソフトウェアの開発を始める。
[[1987年]]にアンチウイルス会社、McAfee Associates（マカフィーアソシエイツ）を設立。彼は[[シェアウェア]]ビジネスモデルを用いてアンチウイルスソフトウェアを配布した最初の人物となった<ref>{{Cite web|last=Brenoff|first=Ann|date=2009-01-29|url=http://www.latimes.com/classified/realestate/printedition/la-hmw-hotpropmcafee29-2009jan29,0,6906507.story|title=John McAfee cuts price of Hawaiian home|publisher=[[ロサンゼルス・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2010-03-11}}</ref>。[[1989年]]にはロッキードを退職し、[[カリフォルニア州]][[サンタクララ (カリフォルニア州)|サンタクララ]]の自宅でマカフィーの経営に専念し、同社をセキュリティ対策のリーディングカンパニーに育てた。[[1994年]]に持株を売却して退職した後、[[インスタントメッセージ]]プログラムの先駆け的存在である<ref>http://www.technologyreview.com/Biztech/14405/</ref>[[PowWow]] を開発したTribal Voiceなどの創業に関わった。
[[2009年]]8月に『[[ニューヨーク・タイムズ]]』紙は、ピーク時には1億ドルにまで達した彼の個人資産が、[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]の影響で400万ドルにまで下落したと報じた<ref>{{cite web|last=Leonhardt|first=David|coauthors=Geraldine Fabrikant|date=2009-08-20|url=http://www.nytimes.com/2009/08/21/business/economy/21inequality.html?_r=1&hp|title=Rise of the Super-Rich Hits a Sobering Wall|publisher=[[ニューヨーク・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2010-03-11}}</ref>。
[[ヨーガ]]のインストラクターでもあり<ref>http://www.aryoga.com/McAfee/AYC0309.htm</ref>、ヨーガに関する本も数冊執筆している。
[[2012年]][[11月12日]]、[[ベリーズ]]警察に殺人容疑で[[指名手配]]された<ref>{{Cite web|last=GIZMODO|date=2012-11-13|url=http://www.gizmodo.jp/2012/11/post_11153.html|title=マカフィー創業者が殺人容疑で指名手配|publisher=[[ギズモード]]|accessdate=2012-11-13}}</ref>。
その後、2012年12月5日、グアテマラ市近郊のホテルに滞在していた際、[[不法入国]]容疑で[[グアテマラ]]警察に[[逮捕]]され<ref>『ウォールストリートジャーナル』(2012年12月6日)「[http://jp.wsj.com/World/node_559503 マカフィー創設者、グアテマラで逮捕－不法入国容疑]」</ref>、アメリカに送還された。
2015年9月、次期[[アメリカ合衆国大統領選挙]]への出馬計画を公表した<ref>[http://www.afpbb.com/articles/-/3059888 マカフィー創業者、米大統領選に出馬へ]AFP, 2015年09月10日</ref>。
== 殺人容疑 ==
===移住===
マカフィーは2008年ごろから、イギリスの旧植民地であるベリーズのリゾート地・アンバーグリス・キー島に住んでおり、近隣住民からは、銃と若い女が好きな変わり者として疎まれていた<ref name=reuters>[http://in.reuters.com/article/2012/12/06/belize-mcafee-arrest-idINDEE8B501X20121206 Guatemala detains software guru McAfee, to expel him to Belize]Reuters, Dec 6, 2012</ref>。
===事件===
2011年11月11日、マカフィーの隣に住むアメリカ人男性が自宅で首を撃たれて死亡しているのが発見され、以前より被害者と揉めていたマカフィーが重要参考人として指名手配された<ref name=afp1114>[http://www.afpbb.com/articles/-/2911774 殺人事件に関連して米マカフィー創業者を手配、米誌インタビューに「命をねらわれている」]AFP, 2012年11月14日</ref>。
この数か月前にもベリーズ警察は武器の不法所持と不法薬物の製造の件でマカフィーの身柄拘束と家宅捜索を行なっているが、マカフィー自身は重症の薬物依存者であったことを認めながらも1983年以降は薬物を断っており<ref name=reuters/>、地元政治家への献金を拒んだための報復だと主張していた<ref name=afp1114/>。
被害者の隣人は生前、マカフィーの飼っている凶暴な犬や攻撃的な武装警備員についての苦情の手紙を市長に送り、地元当局に対策を求めていた<ref name=afp1207/>。マカフィーはこの隣人に飼い犬たちが毒を盛られていると疑い、自らの手で飼い犬を射殺していた<ref name=afp1207>[http://www.afpbb.com/articles/-/2915451 グアテマラ、マカフィー容疑者の亡命を拒否 ベリーズに身柄引き渡しへ]AFP, 2012年12月07日</ref>。
捜査中は自宅敷地内で砂の中に体を埋め、息をするため頭だけ出して段ボールをかぶって隠れ<ref name=afp1114/>、その後3週間に渡って20歳の恋人とベリーズ国内を逃走<ref name=afp1213>[http://www.afpbb.com/articles/-/2916516 マカフィー容疑者、米国に送還 体験を「映画にする」とコメント]AFP,2012年12月13日</ref>した。
===亡命===
2012年12月、ベリーズの隣国であるグアテマラに亡命申請、グアテマラ市近郊のホテルに滞在していたマカフィー氏の身柄を確保し、不法入国の疑いでグアテマラの拘留施設に収監された<ref name=afp1207/>。
マカフィー氏は、不正な行為はしておらず、ベリーズの政治家への寄付を断ったことから容疑者扱いを受けるようになったと主張している。
ベリーズの首相は[[パラノイア]]の妄想であると反論した<ref name=reuters/>。
グアテマラへの亡命申請は拒否されたが<ref name=afp1207/>、ベリーズへの引き渡しは免れ、アメリカへ強制送還された<ref name=afp1213/>。
== 外部リンク ==
* [http://www.nndb.com/people/912/000030822/ NNDBの伝記]
* [http://www.informationweek.com/story/IWK20001002S0001 InformationWeekの記事 "Zone Labs To Get Funding, New Board Member"]
* [http://www.pcworld.com/news/article/0%2Caid%2C116764%2C00.asp PCWorldの記事 "It's Official: Network Associates Becomes McAfee"]
* [http://radsoft.net/resources/software/reviews/za/20000901000000.html radsoft.net 'Business strategy, move to Colorado']
* [http://radsoft.net/news/roundups/grc/20060121,01.shtml radsoft.net 'Nothing to Sell']
== 脚注・出典 ==
{{reflist}}
{{stub}}
{{DEFAULTSORT:まかふい しよん}}
[[Category:プログラマー]]
