「超高速開発ツール」の版間の差分
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2019年7月9日 (火) 06:29時点における版
超高速開発ツール(読み:ちょうこうそくかいはつつーる)とは、いわゆるソースコードをガシガシ書くプログラミングを一切せずにシステム開発ができてしまう夢のような開発環境のことである。
概要
超高速開発ツールとは大雑把にいえばアップルの「FileMaker」やマイクロソフトの「Access」のことである。ゲームでいうゲームエンジンのように鼻くそをほじりながらマウスでポチポチとやるだけで業務システムが完成してしまう夢のようなミドルウェアである。
FileMakerなどはお手軽データベースを名乗っており、法人向けには「安物」と蔑まれる傾向があるため、高値で売りたい者が「超高速開発ツール」とリネーム商法したものと思われる。実際、末端消費者(企業)もこれらを「安物」と考える風潮が存在するのは事実でもあり、「そんなものFIleMakerで十分だろ」と思うようなものまで無駄に高額なオーダーメイドの独自システムを導入している企業も多い。
超高速開発ツールは多くの場合はFileMakerなどとの差別化のためか、いわゆるWebサーバーなどにデプロイできる法人向けの製品を指すことが多い。ただFileMakerもFileMaker Serverを発売し、AccessもAccess 2010(まともに使えるようになったのはAccess 2013から)からWebサーバーへのデプロイ機能を搭載してきているため、これまた垣根をどことするかは難しい問題である。
超高速開発ツールでは、データベースの定義を書いて、それに対応するフォームを書くというのが基本的な流れになる。この際にプログラミングは発生しないが、より細かい制御となるとプログラミング言語とのおつきあいは避けては通れない。実際問題として個人向けのFileMakerやAccessでもスクリプトに頼らない開発はかなり辛い。
FileMakerやAccessのように独自データベースエンジンを持っている大企業の製品とは異なり、その他の製品はバックエンドにOracleやMySQL、PostgreSQL、DB2といった既製品のデータベースを使うのが一般的となっている。
超高速開発はいうなればデータ駆動開発であり、テスト駆動開発やドメイン駆動設計などのデザインパターンの一種を、それを実現すべく開発されたツールとともに提供しているようなものであるともいえる。システムエンジニア視点ではなくプログラマ視点でその職を守りつつ超高速開発をしようとすると、いわゆるコードファーストのEntity Frameworkなどに到達する。
主な製品
- プロプライエタリ
- オープンソース
- Skyve = Java, LGPL 2.1
- VisionX = Java, Apache License 2.0
- Rintagi = .NET, Apache License 2.0
- Red Hat Fuse(旧JBoss Fuse)= Fuse 7からマウスでポチポチ開発機能が追加された