「ストップ・ザ・ワールド」の版間の差分
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ストップ・ザ・ワールドは、[[ガベージコレクション]]の[[アルゴリズム]]の多くが、自動かつ漏れなく[[メモリ]]を解放するためには[[メインスレッド]]を停止した状態で実行する必要がある、ということが原因で発生する。 | ストップ・ザ・ワールドは、[[ガベージコレクション]]の[[アルゴリズム]]の多くが、自動かつ漏れなく[[メモリ]]を解放するためには[[メインスレッド]]を停止した状態で実行する必要がある、ということが原因で発生する。 | ||
− | ストップ・ザ・ワールドは運用中の[[サーバー]]で発生すると[[監視室]]はパニック状態になる。[[Java]]で書かれた[[プログラム]]を、[[メモリ]]をモリモリ積んだ[[サーバー]]で動かすと、[[メモリ]]を食い尽くすまで長い時間がかかるため、忘れた頃に一気に[[ガベージコレクション]]しようとして長時間のストップ・ザ・ワールドが発生するケースが多い。[[ハードディスク]]の[[デフラグ]] | + | ===パソコン=== |
+ | [[8ビットパソコン]]の時代に一世風靡した[[MS-BASIC]]系では1分以上もザラであり時には5分以上のストップ・ザ・ワールドも珍しくなかったが、最近ではそこまで凄いのは稀である。 | ||
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+ | とくに[[冗長構成]]を完璧に組んだ[[サーバー]]群では数十秒の停止でも[[フェイルオーバークラスター]]が発動したりと一大事に発展することも多い。 | ||
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+ | [[ハードディスク]]の[[デフラグ]]の時間が大容量なほど長時間になるのと同様に、ストップ・ザ・ワールドの停止時間も基本的に[[メモリ]]の搭載量に比例するため、[[ITドカタ]]に配給されるショボい[[スペック]]の[[PC]]で動かしている開発時点ではメモリ不足により頻繁かつ小規模なガベージコレクションが行われるため発覚しないことが多い。 | ||
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+ | また、[[プログラミング]]だけではなく、近年[[ストレージ]]として広く普及した[[SSD]]においても未使用領域を確保するために[[ガベージコレクション]]が行われているが、書込み処理が集中し[[ガベージコレクション]]が追いつかなくなるとストップ・ザ・ワールドのような状態に陥る。これを[[プチフリ]]という。近代的な[[SSD]]では[[プチフリ]]を抑制するために[[オーバープロビジョニング領域]]を搭載している製品が多い。 | ||
==関連項目== | ==関連項目== |
2015年7月24日 (金) 03:10時点における版
ストップ・ザ・ワールド(英語:stop the world)とは、ガベージコレクションを搭載したプログラミング言語や実行環境において、ガベージコレクション発動時にプログラムやパソコンがフリーズしたかのような状態になる現象のことである。
ガベージコレクションが終わると何事も無かったかのようにプログラムは動きだす。
概要
ストップ・ザ・ワールドは、ガベージコレクションのアルゴリズムの多くが、自動かつ漏れなくメモリを解放するためにはメインスレッドを停止した状態で実行する必要がある、ということが原因で発生する。
パソコン
8ビットパソコンの時代に一世風靡したMS-BASIC系では1分以上もザラであり時には5分以上のストップ・ザ・ワールドも珍しくなかったが、最近ではそこまで凄いのは稀である。
サーバー
ストップ・ザ・ワールドは運用中のサーバーで発生すると監視室はパニック状態になる。 とくに冗長構成を完璧に組んだサーバー群では数十秒の停止でもフェイルオーバークラスターが発動したりと一大事に発展することも多い。
Javaで書かれたプログラムを、メモリをモリモリ積んだサーバーで動かすと、メモリを食い尽くすまで長い時間がかかるため、忘れた頃に一気にガベージコレクションしようとして長時間のストップ・ザ・ワールドが発生するケースが多い。
ハードディスクのデフラグの時間が大容量なほど長時間になるのと同様に、ストップ・ザ・ワールドの停止時間も基本的にメモリの搭載量に比例するため、ITドカタに配給されるショボいスペックのPCで動かしている開発時点ではメモリ不足により頻繁かつ小規模なガベージコレクションが行われるため発覚しないことが多い。
SSD
また、プログラミングだけではなく、近年ストレージとして広く普及したSSDにおいても未使用領域を確保するためにガベージコレクションが行われているが、書込み処理が集中しガベージコレクションが追いつかなくなるとストップ・ザ・ワールドのような状態に陥る。これをプチフリという。近代的なSSDではプチフリを抑制するためにオーバープロビジョニング領域を搭載している製品が多い。