パンタグラフキーボード
パタングラフキーボード(Pantograph Keyboard)とは、菱形の収縮機構(パンタグラフ)をバネとして用いるキーボードのことである。
左右2組の菱形の支えと、中央に反発力を得るための小さなラバードームを組み合わせてひとつのキーとしているものが一般的である。エンターキーなどの大きなキーの場合には曲がった針金で反発力を得ているものもある。
目次
均等圧力
浅いキーストローク
耐久性
一方でパンタグラフキーボードは耐久性を確保することが難しい。パンタグラフキーボードでは、圧力均等化のためのパンタグラフ機構と、その内側に反発力を得るための小さなラバードームを組み合わせているものが多い。
キーストロークにかかわる大部分をラバードームでまかなうメンブレンキーボードと比べ、どうしてもラバードーム部分が小さく薄くなるため、大きさ薄さに比例して劣化も早くなってしまう。俗に言うベコベコな状態である。
当然のようにコニックリング(円錐スプリング)を仕込んである静電容量無接点キーボードやメカニカルキーボードの耐久性には遠く及ばない。
価格
パンタグラフキーボードは、メンブレンキーボードのラバードームを削減して、代わりに補助軸を付けたようなものであり、構造が比較的単純であるため、その価格も安い製品が中心である。
一部のプログラマーの間では、耐久性の高いRealforceやHappy Hacking Keyboardなどの高級キーボードを1枚買うのではなく、収納性の良いパンタグラフキーボードをまとめ買いしておき、2~3ヶ月程度で使い捨てるのが良いとする意見も少なからず見受けられる。
その他
一見すると普通のパンタグラフキーボードに見えるが、実は静電容量無接点キーボードだというRealforceのOEM品があるらしい。詳細な構造は不明。
関連項目
参考文献