ワールド座標
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ワールド座標とは、主にコンピューターで扱う架空の座標系のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
パソコンで絵を描画する場合、「画面からはみ出した部分」などを考慮すると、パソコンの画面やウインドウなどの表示領域だけで座標を表すと非常に扱いづらい。また、パソコンでは右上が原点でY軸が下向きなことが多いので、算数でグラフのようなものを素直に描画できない。
そこでプログラム上では表示領域外も含めた広大な「ワールド座標」として表現し、そこから表示領域となる部分だけを切り出して使ったり、パソコンが内部的に利用する座標系に変換して表示したりということがよく行われる。ちなみに表示領域は「スクリーン座標」または「ビューポート」と呼ばれることが多い。
ワールド座標の扱いはシステムにより大きく異なる。Windowsのように単純にスクリーン座標を巨大化しただけのものもあれば、Macのように原点を数学のグラフみたいに左下とするものなど様々である。
PC-9801シリーズやX68000などが全盛期のころは「ワールド座標はVRAM外であり遅い」という理由から、頑張ってスクリーン座標だけで計算する涙ぐましい手法も雑誌などでよく紹介されていた。
3DCGでは必須の概念となる。