「IPoE」の版間の差分

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'''IPoE''' (語源:Internet Protocol over Ethernet)とは、自宅(会社)から[[プロバイダー]]までの通信網が「[[WAN]]」ではなく「[[LAN]]」として扱われ、[[プロバイダー]]側にある[[ルーター]]を利用して[[インターネット]]に接続する方式である。
 
'''IPoE''' (語源:Internet Protocol over Ethernet)とは、自宅(会社)から[[プロバイダー]]までの通信網が「[[WAN]]」ではなく「[[LAN]]」として扱われ、[[プロバイダー]]側にある[[ルーター]]を利用して[[インターネット]]に接続する方式である。
  
[[IPv6]]の主要な接続方式のひとつとして一躍有名になった。ひそかに[[IPv4]]でも[[ドコモ]]の[[携帯電話]]などで古くから使われていた。ドコモ以外にも[[USEN]]や電力会社などの「電話会社以外のインターネット接続サービス」ではIPv4の頃から結構使われていた。
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== 概要 ==
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光回線で[[IPv6]]が大流行した際に主要な接続方式のひとつとして一躍有名になりました。
  
このIPoE方式では前述のように[[LAN]]」として扱われるため自宅側に[[ルーター]]は必要ない。光回線契約時に提供された機器の有線LAN端子にLANケーブルを繋ぐだけで利用できる。
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ひそかに[[IPv4]]でも[[ドコモ]]の[[携帯電話]]などでも古くから使われていました。
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ドコモ以外にも[[USEN]]や電力会社などの「電話会社以外のインターネット接続サービス」ではIPv4の頃から結構使われていました。
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なお「IPv4のIPoE」は絶滅危惧種です。
  
それでも高価なルーターが売られているのはは「IPv6専用回線でIPv4もサポートするため」と「無線LANを利用するため」だ。「IPv4のIPoEで有線LANしか使わない」場合はマジでスイッチングハブだけしか必要ない。なお「IPv4のIPoE」は絶滅危惧種である。
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詳細はRFC894<ref>http://www.ietf.org/rfc/rfc894.txt</ref>にまとめられています。
  
詳細はRFC894<ref>http://www.ietf.org/rfc/rfc894.txt</ref>にまとめられている。
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== ルーターが無くても利用できる ==
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このIPoE方式では前述のように「自宅とプロパイダー間は[[LAN]]」として扱われるため自宅側に[[ルーター]]は必要ありません。光回線契約時に提供された機器の有線LAN端子にLANケーブルを繋ぐだけで利用できます。
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それでも高価なルーターが売られているのは「自宅LANを別のIP網にするため」と「無線LANを利用するため」です。「IPv4のIPoEで有線LANしか使わない」場合はマジでスイッチングハブだけしか必要ないです。
  
 
== ルーターのプロバイダー設定 ==
 
== ルーターのプロバイダー設定 ==

2024年5月13日 (月) 01:53時点における最新版

IPoE (語源:Internet Protocol over Ethernet)とは、自宅(会社)からプロバイダーまでの通信網が「WAN」ではなく「LAN」として扱われ、プロバイダー側にあるルーターを利用してインターネットに接続する方式である。

概要[編集 | ソースを編集]

光回線でIPv6が大流行した際に主要な接続方式のひとつとして一躍有名になりました。

ひそかにIPv4でもドコモ携帯電話などでも古くから使われていました。 ドコモ以外にもUSENや電力会社などの「電話会社以外のインターネット接続サービス」ではIPv4の頃から結構使われていました。 なお「IPv4のIPoE」は絶滅危惧種です。

詳細はRFC894[1]にまとめられています。

ルーターが無くても利用できる[編集 | ソースを編集]

このIPoE方式では前述のように「自宅とプロパイダー間はLAN」として扱われるため自宅側にルーターは必要ありません。光回線契約時に提供された機器の有線LAN端子にLANケーブルを繋ぐだけで利用できます。

それでも高価なルーターが売られているのは「自宅LANを別のIP網にするため」と「無線LANを利用するため」です。「IPv4のIPoEで有線LANしか使わない」場合はマジでスイッチングハブだけしか必要ないです。

ルーターのプロバイダー設定[編集 | ソースを編集]

自宅とプロパイダーまでの経路が「巨大なLAN」として扱われ、かつDHCPでIPを割り振る方式になっていることがほとんどです。このためIPoEを利用する場合は「ルーターの設定は不要、WAN端子にケーブルを繋ぐだけ」で利用できることがほとんどです。

なお、IPoE かつ 固定IP の場合はこの限りではありません。

IPv6 で IPv4 に接続する場合[編集 | ソースを編集]

IPv6の利用者がIPv4のホストに接続する場合は「プロパイダーに設置されている複数の契約者で共有するIPv4のルーター」を利用することになります。複数人で1つのIPv4を共有する方式のためポート開放はほぼ不可能です。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]